LGBT法案、国会前で女性たちが反対集会「ジェンダーレスの名のもとに女性用トイレが消されている」
今国会で成立の可能性がある「LGBT理解増進法(=LGBT法案)」の廃案を求める女性による集会が27日、国会議事堂(東京・千代田区)前で開かれた。今月18日に国会に提出された与党案では、「性自認」が「性同一性」に、「差別は許されない」が「不当な差別は許されない」にそれぞれ文言が修正されたが、定義にあいまいな部分が残ることから、女性専用スペースの排除につながるのではとの懸念が寄せられている。
定義にあいまいな部分が残ることから、女性専用スペースの排除につながるのではとの懸念も
今国会で成立の可能性がある「LGBT理解増進法(=LGBT法案)」の廃案を求める女性による集会が27日、国会議事堂(東京・千代田区)前で開かれた。今月18日に国会に提出された与党案では、「性自認」が「性同一性」に、「差別は許されない」が「不当な差別は許されない」にそれぞれ文言が修正されたが、定義にあいまいな部分が残ることから、女性専用スペースの排除につながるのではとの懸念が寄せられている。
主催者の「女性と子どもの権利を考えまちづくりに活かす杉並の会」代表の青谷ゆかりさんは、「私たちは、多くの女性の反対の声を無視しようとするLGBT法案に対して強く反対します。この法案に対する市井の女性の意見は、軽視され、無視されてきました。私たちの集会は、LGBT法案に反対する一般の女性の存在を可視化し、彼女たちの声を届けることを通じて、LGBT法案の国会提出を阻止することを目指しています」とあいさつ。
集会では参加した20人ほどの女性が代わる代わるにマイクを受け取り、法案への疑問や懸念とともに廃案を求めた。トランスジェンダー先進国と言われるオーストラリア出身の女性は「トランス受刑者が女性刑務所に入所し受刑者をレイプするという事件が実際に起こっている。女性用トイレやシェルターなどにトランス女性や男性が入り込み、公共プールの更衣室には女装した男性がいつもいます。日本の皆さんも警戒感を持ってください」と訴え。犯罪者が入りやすく、見えにくい場所で発生した事件について挙げた。
過去に性被害に遭った経験があるという女性は「女性用トイレがなくなると決まっているわけではないと言われていますが、現に渋谷でも歌舞伎町でも、ジェンダーレスの名のもとに女性用トイレが消されています。反対する女性の声はなかったことにされている」と具体例を挙げ、女性に迫っている危機について訴えた。