「無理矢理、手を入れられて…」音楽フェスに痴漢男 被害女性の投稿に絶句「長ズボンでもされるってえっ?」
ライブなどで観客の声出しが解禁される中、フェスやコンサートなどの音楽イベントがにぎわいを取り戻してきた。マスクなしでアーティストと合唱できるようになり、音楽ファンを喜ばせている一方で、これまで影を潜めていた迷惑行為も急増している。SNSでは5月に東京で行われた都市型の音楽フェスで、対策を施しながらも体を触られた女性が、注意喚起を訴えた投稿が注目された。
楽しいイベントがつらい記憶になる
ライブなどで観客の声出しが解禁される中、フェスやコンサートなどの音楽イベントがにぎわいを取り戻してきた。マスクなしでアーティストと合唱できるようになり、音楽ファンを喜ばせている一方で、これまで影を潜めていた迷惑行為も急増している。SNSでは5月に東京で行われた都市型の音楽フェスで、対策を施しながらも体を触られた女性が、注意喚起を訴えた投稿が注目された。
女性が参加したのは東京・若洲で行われた音楽イベント。初日のトップバッターを務めたバンドを見ることを楽しみにしていた。バンドは曲の中で、観客の上にボードを渡し、頭上を歩く白熱のパフォーマンスをすることなどでも有名。女性は万が一のときのために、対策をして臨んでいたが、盛り上がった観客に紛れ体を触られた。
午前11時半から開かれたライブでの迷惑行為。女性はライブが終わってすぐに、「長ズボン履いてたんですけど無理矢理、手入れられてパンツの中まで入ってきて尻揉まれました。絶対わざとです。あの混戦状態だったので無理やり相手の手を引っこ抜くことしかできませんでした。特徴:黒いTシャツ、黒マスク、20~30代の男性」とSNSに状況と犯人の特徴などを投稿。「自分のような被害者がこれ以上出るのを絶対避けたかった。ツイッターで広まれば犯人がツイッターをやっていれば規制にもなるし、フェスに来てるほかの方々が警戒心を持ってくれるかなと思いました」と説明した。
ライブ中に異変を感じた女性は「ズボンから手を引っ張って無理やり出した後、振り返って犯人の姿を確認することはできました。ステージが終わるまでは純粋に楽しみたかった。またとてももみくちゃ状態だったのでその場で捕まえたりすることはできませんでした」と悔しさをにじませた。「(バンドのボーカルが)ちょうど客席に来て最高潮に盛り上がってるタイミングだったので周りに助けを求められる状況ではありませんでした」と振り返った。
投稿を見た人、現地で参加していた人からは投稿者を心配する声のほか、勇気ある告白に賛辞の声が。また「あまりにも大胆すぎるだろ。しかも朝から触るって何しに来てんだ」「せっかく楽しんでるのに許せない」「コロナ前のフェスに戻って来たのに、痴漢は最低ですよね」「またいんのか痴漢つうか変質者」「痴漢いるのこわ、、長ズボンでもされるってえっ??」「慣れてない人は、危ないと思ったら離れるべき。痴漢する奴は論外」など怒りの声が集まった。
会場ではアルコールの販売もあり、また野外でのイベントに開放的な気持ちになる人も少なくないはずと、気を付けていただけにショックな出来事だった。
女性は「どんなに服装にを気を使っても完全に痴漢を防止することは不可能だなと思いました。フェスに来てまでして痴漢行為を行う意味が本当に理解できません。正直気持ち悪いし不快すぎてせっかく楽しいイベントがつらい記憶になってしまうので来ないでほしいです。そういう人たちがフェスに来てる状況が不快で仕方ありません。ツイッターで想像以上に拡散されてたくさんの人の目に触れたので少しツイートしたことを後悔していたのですが、仲良いフォロワーさんや友達の優しい言葉のおかげで気持ちが楽になりました」と明かしてくれた。
フェスでは痴漢のほか、盗撮などの被害に遭う人も増えている。
女性は「前方エリアの痴漢行為はどんなに対策してても完全に予防することは不可能ですが、なるべく主催者側のスタッフさんなどがステージ周りの様子を確認、見守るなどしてくれるとより安心して楽しめると思います。また、もし痴漢行為の犯人が特定されたりその場で分かったらすぐにその人を会場から退場させてほしいです」と対策に期待している。