「切れたら死ぬぞ」船舶係留用ロープによじ登る動画が波紋 福岡市「命に関わる大変危険な行為」
福岡・博多湾の埠頭(ふとう)で、若者が船舶の係留用ロープによじ登る動画がネット上で拡散、波紋を呼んでいる。施設を管理する福岡市の担当者は「単なる迷惑行為に留まらず、命に関わる大変危険な行為。絶対にやめてほしい」と強く呼びかけている。
湾内の船舶につながれた係留用ロープにしがみつき、よじ登る内容の動画が拡散
福岡・博多湾の埠頭(ふとう)で、若者が船舶の係留用ロープによじ登る動画がネット上で拡散、波紋を呼んでいる。施設を管理する福岡市の担当者は「単なる迷惑行為に留まらず、命に関わる大変危険な行為。絶対にやめてほしい」と強く呼びかけている。
今月14日にSNS上で拡散した動画では、湾内の船舶につながれた係留用ロープにしがみつき、よじ登って遊ぶ若者の姿が30秒余りにわたって収められている。動画には「こんな友達嫌だ」というコメントのほか、「#いいね押してくれた人ありがとう」などのハッシュタグも添えられており、SNSでの“バズリ”を期待した投稿であることがうかがえる。
投稿には若者を批判する声のほか、「がち洒落にならん」「万が一切れたら確実に死ぬぞ」「まじで係留策は触っては駄目。切れたら余裕で身体切断されます」「切れたら重傷、下手したら死にますが、知識無いて怖いですね」と行為の危険性を指摘する声も相次いでいる。
埠頭を管理する福岡市港湾空港局港営課の担当者は、ENCOUNTの取材に「動画で確認する限りで申しますと、須崎埠頭だと思われます。今回の動画内の岸壁においては荷役作業等を行っており、一般の方が入られると大変危険であることから、関係者以外立入禁止としています」と回答。須崎埠頭はフェンスなどで明確に区切られた造りではないものの、釣り人等を含め一般人の立ち入りは一切禁止としているという。
動画内の行為については「今回のような係留用のロープをよじ登る行為は、行為者が海へ転落した場合やロープが突然切れる場合、またロープが張って衝撃を受ける場合など、命に関わることであり極めて危険であるため、このような危険な行為はお止めいただきたい。投稿された方にけががなかったかどうかも気になっているところです」と注意を呼びかけた。
今後の対応については「今回の事案を受け船舶会社への注意喚起を行うとともに、港湾施設管理者の巡回においてもより一層注意するなど、立入禁止区域への侵入について警戒を強化してまいります。また、今後の対応については関係機関とも相談していきたいと考えております」としている。