中村獅童、是枝裕和監督に出演直訴の過去 約束なしに楽屋前で待ち伏せ「思いを伝えたかった」
歌舞伎俳優の中村獅童が8日、都内で行われた是枝裕和監督の最新映画『怪物』(6月2日公開)の完成披露試写会に出席。初参加となった“是枝組”について振り返った。
直訴から5年もオファーなし「僕みたいな役者はお好きじゃないんだろう」
歌舞伎俳優の中村獅童が8日、都内で行われた是枝裕和監督の最新映画『怪物』(6月2日公開)の完成披露試写会に出席。初参加となった“是枝組”について振り返った。
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もともと是枝監督作品の大ファンだったという中村は、2015年に公開された映画『海街diary』の舞台あいさつにプライベートで訪れたことを紹介。「当時は鎌倉に住んでいて、妻と散歩しているときに大船の映画館で是枝監督のトークがあると知って、絶対に行こうと。なんとか自分の思いを伝えたかった」とイベントに参加。終了後、約束なしで是枝監督に会いに向かったという。
中村は「映画館ってだいたい下手か上手か、スクリーン脇に裏に行く扉がある。そこから勝手に入って、何の約束もしていないのに楽屋の前で待ち伏せした。普通に会話してくれて、『いつか僕を使ってください』と言った」と明かした。15年から約5年がたつもオファーがなく、「僕みたいな役者はお好きじゃないんだろうな」と思っていたところ、本作のオファーが舞い込んだ。
「20年のコロナで大変なとき、ずっと家にいて家族と『死ぬまでの間に是枝監督作品に出られたらいい』と話していた。数か月後にご連絡いただいたので、思いはかなうんだと思った……」としみじみ。舞台あいさつでは「是枝作品に出るのは長年の夢だったので、こういった場所に立たせていただいてうれしく思う」とほほ笑んでいた。
『万引き家族』でカンヌ国際映画祭最高賞パルム・ドールを獲得した是枝監督、映画『花束みたいな恋をした』やドラマ『大豆田とわ子と三人の元夫』などの脚本を手がけた坂元裕二氏、そして音楽を坂本龍一氏と映画界のレジェンドたちが集結した本作。
舞台は大きな湖がある郊外の町で、登場人物は、息子を愛するシングルマザー、生徒思いの教師、無邪気な子どもたち。よくある子ども同士のケンカだと思いきや、彼らの食い違う主張は社会やメディアを巻き込み、大事になっていく。そして、ある嵐の朝に子どもたちがこつぜんと姿を消す……というストーリー。
この日はそのほか、安藤サクラ、永山瑛太、黒川想矢、柊木陽太、高畑充希、脚本の坂元氏、是枝監督も登壇した。