40歳の城戸康裕、残り15秒でダウン「やんなきゃ良かった」 RIZIN初参戦で「悪魔のささやき」
元K-1で40歳の城戸康裕(TEAM ONE)が木村“ケルベロス”颯太(NJKF心将塾)に判定負けを喫した。
木村“ケルベロス”颯太に判定負け
格闘技イベント「RIZIN.42」(2023年5月6日、東京・有明アリーナ=ABEMA PPV ONLINE LIVEで全試合生中継)第1試合、69キロ契約 RIZIN キックボクシングルール 3分×3R
元K-1で40歳の城戸康裕(TEAM ONE)が木村“ケルベロス”颯太(NJKF心将塾)に判定負けを喫した。
3週間で13キロの過酷減量を乗り越えた城戸。試合当日はリカバリーが上手くいったようで木村よりも体がひとまわり大きく見えた。
試合序盤から城戸のジャブが冴えていた。前にプレッシャーをかける相手に鋭いジャブを突き刺していた。左ミドルから回転系の技・「城戸ブロー」も当てていった。このまま勝利するかのように思えたが最終R残り15秒で打撃の打ち合いに。相手の右フックを被弾しダウンを喫してしまった。結果は判定負けだった。
試合後の会見で後悔を口にする。「ラスト行かなきゃよかったな。15秒はっきり覚えているんですよ。セコンドは『全然面白い試合だったよ』と言っていたんですけど、僕の中で勝手につまらない試合をしているのかなと思って行ったんですよね。やんなきゃ良かったー」と苦笑いしていた。
これまで81戦経験している城戸。なぜそのような心境になったのか。
「なんか盛り上がってないかなと思いながら戦っていました。セコンドはそんなことないと言っていたんですよ。それが分かっていればラスト15秒行かなかった。このあと後悔すると思う。今までは試合中に『自分の試合面白くないな』と思うことはなかった。RIZINマジックじゃないですけど、行かないとやばいなっていう変な雰囲気があったんですよ。自分のミドルが当たっているときに歓声は聞こえていました。なんか分からないけど行っちゃった。悪魔のささやき聞きました」
また初参戦のRIZINのシステムにも苦労したという。普段キックボクシングの試合では松やにを足の裏に塗っているというが、RIZINではNG。回転系の技を上手く使えなかった。
他にも試合前のプロモーションにも驚いていたという。城戸は「K-1ワールドマックスの時と似てますね。日曜日に試合だとしたら、金曜日にANAホテルとか品川プリンスに呼ばれて、伊勢原から往復3時間、電車で行く。撮影で行って、帰って計量で行って帰って、試合みたいなのをやっていたんですよ。そのときも書類などいろいろあったんですよ。今回のRIZINでK-1マックスにそっくりだなと思いましたね」と初参戦を振り返っていた。