日本最大級の文化祭「ニコニコ超会議2023」のリアルイベントが4月29日、30日にかけて千葉県・幕張メッセにて開催され、2日間で11万8797人が来場した。「ニコニコのすべて（だいたい）を地上に再現する」をコンセプトに、ネットとリアルで行われる同イベントは、ゲームやアニメなどサブカルチャーに特化したブースをはじめ、アイドルが出演するステージや歌舞伎の公演も行われていた。

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　さらに、コスプレ参加も可能となっており、毎年多くのコスプレイヤーが来場する。コスプレイヤーの七星めろんさんは、イベント1日目に「超コスプレエリア」で行われたコスチューマーの祭典「ベストコスチューマーアワード」にも出演しており、普段は造形師としても活動。そんな七星さんに、衣装のポイントや、造形を始めたきっかけなどを聞いてみた。

──今日のコスプレについて教えてください。

「『モンスターハンター』のジンオウガ装備です。全て自作しました」

──ポイントはどこでしょうか。

「ルーターとはんだごてを使って溝彫りをしているところです。武器や全身の防具を模様彫りするんですけど、パーツ数が多いので大変ですね。素材はサンペルカっていうスポンジみたいなものを使っているので、めちゃくちゃ軽いんです」

──制作期間、費用はどのくらいかかるんですか？

「費用はトータルで15万円くらいです。時間ですが、これは急いで作ったので、武器と衣装、ウィッグ合わせて2か月半くらいで仕上げました」

──「世界コスプレサミット2022」（コスサミ）の日本代表も務められていましたよね。

「はい。2人1組で出場するんですけど、フル造形じゃないとそもそも出られないんです。衣装の作り込みや精密度、設定に忠実かなどを基準に審査してもらいます。順位は3位まで発表されたんですけど、日本は入っていなかったですね……。昨年度の日本代表者は2年間コスサミに出られないので、今年の日本代表が誰になるのか楽しみにしています！」

──各国のレベルの高さがうかがえます。造形を始めようと思ったきっかけは何だったのでしょう。

「コスサミでペアを組んだ相方が造形をしていたので、教えてもらうところから始まりました。今は造形を始めて5年目くらいです。造形を始める前からコスプレイヤーをしていたんですけど、出来上がった衣装を少しリメイクするくらいでした。今は、もうやりたいコスプレの衣装がないので、それもあって作るしかないという感じです……（笑）」

──たしかに、今日の衣装は作るしかないですね。ちなみに、普段はどういった活動をされているんですか。

「フリーランスなんですけど、コスプレの造形依頼や、たまに雑誌のライターのお仕事、コスプレと関係ない撮影会のモデルもしています。お声がけいただいたお仕事をこなしている感じですね」

──世間はゴールデンウイーク真っ最中ですが、休みは取れていますか。

「1か月間全然休みがない時もあれば、半月休みを入れる時もあります」

──半月休みの時は何をされるんですか。

「ひたすらアニメを見るか、自分のコスプレ衣装を作ったりします。あと釣りに行きますね。ウインタースポーツも好きで結構アウトドアなので、外に出かけることが多いです！」

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