キャッシュレス決済、未会計で逃げられたら店員の自腹? コンビニ店員の投稿が物議
コンビニやスーパーを中心に導入が進み、今や当たり前の光景となっている電子マネーなどでのキャッシュレス決済。便利な一方で、客が決済音を確認しないまま立ち去ってしまい、トラブルとなるケースもあるという。現役のコンビニ店員に事情を聞いた。
客が決済音を確認しないまま立ち去ってしまい、トラブルとなるケースも
コンビニやスーパーを中心に導入が進み、今や当たり前の光景となっている電子マネーなどでのキャッシュレス決済。便利な一方で、客が決済音を確認しないまま立ち去ってしまい、トラブルとなるケースもあるという。現役のコンビニ店員に事情を聞いた。
「『ちょ、待ってぇ!』コンビニのレジ。電子マネー決済音が鳴るのを待てずに、決済前に立ち去ってしまう人がいる。店員はレジからすぐには離れられない。でも逃げられたら、こっちのミスで自腹。『おっきゃくさぁーん!』腹の底から叫んだら、他の客が引き止めてくれた。お願いよ。慌てずに確認してね」
先月中旬、キャッシュレス決済に関するトラブルを投稿したのは、都内の大手コンビニチェーン店員のまいねぇ。(@maimai00195053)さん。投稿には「これ、わざとやってる人もいますよねー!」「『カードで』だけじゃ電子マネーかクレジットか分からないから決済方法も言ってほしい」「自腹!そんなことあるのね!びっくりです!」と驚きや共感の声が寄せられている。
「自腹とは書きましたが、オーナーや本部の指示で自腹を切らされることはありません。ただ店にとって損害が出るのは事実で、中には責任を感じたり、怒られるのが嫌でポケットマネーから補填してしまうアルバイトやパートの方もいる。気づけば店員も追いかけますが、レジはう回しないと出られず、現金の入ったレジを放っておくわけにもいきません。本当に気づかずに行ってしまったとしても、結果的には万引きと同じこと。お客さんにもそこは自覚を持ってほしいと思い投稿しました」
幅広い客層が利用することから、ただでさえカスハラ(=カスタマーハラスメント)などでストレスを感じる場面は多い。対人サービスの中でも最も下に見られているのがコンビニ店員だとまいねぇ。さんは訴える。
「セルフレジも増えてきましたが、飲み物1本で、手にSuicaを持ってても、絶対に店員を呼びつけて会計させるオールド世代の方も多いです。セルフレジを導入して人件費を削減しているので、一人当たりの業務量は増えている。それでレジにも呼ばれると品出しが終わらないんです。コピー機もそう。セルフでやるから安いのであって、丁寧な接客サービスまで求められるのであれば最低賃金の時給では割に合いませんよ。レジ袋だって、有料になったんだからスーパーのように売り場に出して、自分で詰めさせればいいと思うんですが……」
いつでも開いていて、何でも売っていることが当たり前で、さらにはトイレや防犯など、社会インフラとしての役目まで負わされているコンビニ業界。その最前線で働くコンビニ店員にも、当たり前でなく、感謝の心を持ちたいところだ。