小芝風花、金髪やさぐれヒロインで新境地「こうやって生きられたら楽だろうな」

俳優の小芝風花がテレビ朝日系連続ドラマ『波よ聞いてくれ』(金曜午後11時15分※一部地域で放送時間が異なる)に出演中。漫画家の沙村広明氏による『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載中の同名コミックが原作。ふとしたことからラジオパーソナリティーとして開花していくヒロインの物語。金髪のやさぐれヒロイン役は小芝の新境地となりそうだ。

ドラマ『波よ聞いてくれ』で金髪のやさぐれヒロインを演じた小芝風花【写真:徳原隆元】
ドラマ『波よ聞いてくれ』で金髪のやさぐれヒロインを演じた小芝風花【写真:徳原隆元】

見せ場はマシンガントーク「セリフ覚えは得意な方」

 俳優の小芝風花がテレビ朝日系連続ドラマ『波よ聞いてくれ』(金曜午後11時15分※一部地域で放送時間が異なる)に出演中。漫画家の沙村広明氏による『月刊アフタヌーン』(講談社)で連載中の同名コミックが原作。ふとしたことからラジオパーソナリティーとして開花していくヒロインの物語。金髪のやさぐれヒロイン役は小芝の新境地となりそうだ。(取材・文=平辻哲也)

 本作はアニメ化もされた人気コミック初の実写版。小芝演じるのは、彼氏にフラれた上に金をだまし取られ、ヤケ酒を飲んで見ず知らずの男に愚痴ったことをきっかけに、ラジオで深夜の冠番組を持つことになる鼓田ミナレ。ガチンコ本音トークを炸裂させ、あれよあれよという間に人気ラジオパーソナリティーとなっていく……。

 ミナレは感情の赴くままに行動し、時に騒動を起こし、周囲を巻き込んでいく。小芝もラジオパーソナリティーの経験はあるが、まったく役には立たず、マシンガントークには苦労したという。

「セリフ覚えは割と得意な方ではあるんです。例えば、30分と決めて、ワーと覚えるんです。セリフは入ってくるのですが、感情的にしゃべったりすると、パンと抜けたりします。一瞬でも気を取られると、かんじゃったりとか、セリフを間違えちゃったりするので、本当に気が抜けないんです」。

 ちなみに、ミナレのようにブチ切れたことはないそう。「仕事先では自分の感情が外に出ちゃうことはないですね(笑)。イヤなことがあっても、切り替えるようにしています。ミナレは思ったことを言っちゃうタイプですが、こうやって生きられたら楽だろうなとは思います。もちろん、それで失敗もするし、いろんな人に迷惑かけちゃったりもするんですけど、自分の中でストレスをため込んで心をやられちゃうより、好き勝手言えるのはうらやましい」。

ストレス解消法を明かした小芝風花【写真:徳原隆元】
ストレス解消法を明かした小芝風花【写真:徳原隆元】

 では、小芝のストレスはどのようにして解消しているのか。

「家に帰って、『こんなスッゴイ腹立つことが……』と言って、母や家族に愚痴を聞いてもらうことですね(笑)。あとはご飯だったり、デザートだったり、おいしいものを食べてたくさん寝ることです」

 クランクイン前にはミナレの気持ちを知りたいと思って、酒を飲みながら台本を飲むということも。

「お酒は好きなんですけども、飲みすぎると、次の日は鼻声になっちゃうんですよ。だから撮影中には控えていて。それに今年は花粉症がヤバかったですね。現場でも監督さん、スタッフさん、みんなが鼻をズルズルを言っていました。何回も鼻をかむのでメイクさんに何回も直してもらったりとか大変ですね」

 小芝の最近の当たり役といえば、ドラマ、映画になった『妖怪シェアハウス』。こちらはベテラン俳優たちが個性豊かな妖怪役で弾けた演技を見せていた。今度は「自分が妖怪になる感じ?」と聞くと、「そんな感じかもしれません」と笑う。

「先輩方の演技はすごく参考になりましたが、具体的にこの芝居をまねしようとかではないんですね。皆さん、いろんな経験を積まれているので、アイデアも素晴らしいんです。今回共演させていただいた北村(一輝)さん(ラジオディレクター役)もそうなのですが、いろんなアイデアを出してくださって、うまく乗っかっていくこともあります。自分でもアイデアを出したりできたら、もっと役が広がっていくんじゃないかなとは思いました」。初の連続ドラマ『妖怪シェアハウス』に続き、さらなる飛躍を見せてくれそうだ。

□小芝風花(こしば・ふうか)1997年4月16日生まれ、大阪府出身。2011年、「ガールズオーディション2011」でグランプリを獲得し、12年にドラマ『息もできない夏』(CX)で女優デビュー。14年3月には映画『魔女の宅急便』で主演を務め、同作で『第57回ブルーリボン賞』の新人賞を受賞。NHK連続テレビ小説『あさが来た』(16)には、主人公の長女・白岡千代として出演した。近年の主演作にドラマ『トクサツガガガ』(19・NHK)、『モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~』(21・EX)、『彼女はキレイだった』(21・CX)などがある。待機作に『貞子DX』(22)、『Lady Kaga レディ・カガ』(23)を控える。

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