グラビア7年目・塩地美澄が不惑の写真集 セクシーさとは裏腹「中身はおじさんです」
「東北No.1巨乳美女アナ」と称されたフリーアナの塩地美澄(40)が6冊目となる「塩地美澄写真集 Pearl」(4月12日、講談社)を発売中だ。不惑になって初の写真集。スタッフが全員年下だったそうで、初めての経験もいっぱい。セクシーな外見とは裏腹に、「中身はおじさん」と笑う塩地の結婚観とは?
6冊目の写真集での初経験「スタッフさんが全員年下だったんです」
「東北No.1巨乳美女アナ」と称されたフリーアナの塩地美澄(40)が6冊目となる「塩地美澄写真集 Pearl」(4月12日、講談社)を発売中だ。不惑になって初の写真集。スタッフが全員年下だったそうで、初めての経験もいっぱい。セクシーな外見とは裏腹に、「中身はおじさん」と笑う塩地の結婚観とは?(取材・文=平辻哲也)
秋田朝日放送時代、「東北No.1巨乳美女アナ」と称された塩地。グラビアモデル7年目、6冊目となる最新写真集は「自然な色気」をテーマに静岡県内で2日間、撮影された。そこでは「初めて」の連続だったという。
「今回はまったく食事制限をしていないんです。以前は写真集の直前に無理な食事制限したこともありましたが、結局うまくいかないんです。1週間のうち3回くらいはチートデイを設けて、思いっきり好きなものを食べるようにしています。7年間、グラビアをやる中、そういったことも身についてきました」
意外な「初めて」もあった。
「スタッフさんが全員年下だったんです。始めた頃はスタッフさんもベテランの方が多かったのですが、7年もたてば、そりゃそうだよなって(笑)。今回はようやく、グラビア・モデルの自分の立ち位置が分かった感じがして、それが100%出し切れたような気がします」
それは、8年間に及ぶ秋田朝日放送でのアナ時代に培った経験だ。
「アナウンサーは調整役という立場でもあるんです。スポンサーさんと視聴者さんをつないだり、出演者のみなさんの間に立ったりもする。“三方よし”(「売り手によし、買い手によし、世間によし」という近江商人の経営理念)みたいな感覚を培ってきたのですが、グラビアの現場でもアナウンサーのようなことをしているなと思えたんです。もちろん、しゃべるわけではないのですが、読者さんがいて、編集さん、出版さんの声に応えつつ、初めてモデルとして立つことができた気がします」
ギリギリまで攻めるのが売りだが、今回は編集者が初めて女性だったこともあって、ナチュラル、ヘルシーも見せている。
「ファンの方の声をお聞きすると、みなさんは癒やされたい、安心したいって、おっしゃるんです。だから、柔らかいパステルカラーで自分の持ち味が出せる衣装を着たりして、折り合いをつけながら、一番いい形でアウトプットができたと思えます」。
34歳にして写真集デビュー。その後もコンスタントに発表を続け、前作からは半年。これはあまり例のないことで、「バブルが続いている」と笑う。
不惑を迎えて心境の変化はあったのか。
「結婚の考え方、捉え方は変わりましたね。結婚は成人してからずっと抱いている思いだったのですが、結果として仕事を選んできた気がするんです。今なら、子どもを持つ持たない選択もできるし、同居する、しない、籍を入れる、入れないも選択できる。諸先輩方にお聞きしたら、『亡くなるまで幸せとは何か追い求める旅が人生だ』とおっしゃるので、パートナーの方とは老後というか、これから共に歩んでいけたらと思っていて、どういう形が一番幸せなのかを模索している感じなんです。もしかしたら、見つけられないかもしれないけど、それでもいいんじゃないかなと思っているんですよね」
理想のパートナーの条件とは何か?
「第1条件は自分のことを一番に考えてくれる人。変わらずに好きでいてくれる方ということですかね。お金は生活に困らない程度で、年に1、2回ぐらい温泉とかに行けたらいいんです。起業家、経営者の方にお話を伺うと、みなさんは『お金イコール幸せの総量ではない』とおっしゃる。一定ラインを超えたら、幸福感は止まるとも言いますよね」
最近、札幌に住む母親からは、こう諭された。
「母は『自立しているのは強みでもあり、弱み。もう少し男性に甘えることを覚えなさい』って(笑)。私は中身がおじさんなんです。お酒好きだし、小学生の頃からめちゃくちゃ頑張って、経済的にも精神的にも人に頼ることを知らないんですね。強く見える私かもしれませんが、寄り添っていただける方、よろしくお願い申し上げます! と書いておいてください」と笑う。
フリーアナにして40歳のグラビア・モデルは異色だが、10代の頃はどんな将来の夢を思い描いていたのだろうか。
「小学生の頃から、先生から声を褒められることが多かったんですが、実際にアナウンサーを目指したのは大学生のときです。小学生のときはピアニストになりたかったけれども、ピアノの先生から毎日8時間練習しなくちゃ駄目よって言われてしまって……。地元の合唱団に入ったときは、歌をなりわいにしたいと漠然と思って、中学になったら、アクターズスクールに影響を受けて地元のダンススタジオに入ったこともありました。SPEEDに憧れていたんですよね」と恥ずかしがる。
歌うことは大好きだというが、新たにチャレンジしたいのは、イベントでのMC業だ。「自身の声、アナウンサーとしてのバランス感覚も活かしたい」と意気込む。もちろん、自らの強みである写真集発売も続けていく考え。「需要があるかは分からないんですけど、70歳、90歳になっても、やってみたいんですよね」。写真集はライフワークになりそうだ。
□塩地美澄(しおち・みすみ)1982年6月26日、札幌市生まれ。道下屈指の進学校の札幌北高、小樽商科大を卒業し、06年4月に秋田朝日放送にアナウンサーとして入社。14年3月に退社するまで、報道、情報番組リポーターやMCを担当。「東北NO・1女子アナ」と称された。趣味はワイン、ゲーム、スポーツ観戦(野球、バスケット)、一輪車、ピアノ。165センチ、B89W63H88センチ。血液型O。