ラグビーW杯で「スクール☆ウォーズ」再脚光…35年経っても“色褪せない”魅力

ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の開催を来月に控え、エンタメ界でもラグビーを題材に取り上げたコンテンツが熱を帯びている。俳優の山下真司(67)が主演を務め、1980年代のラグビー人気を牽引したテレビドラマ「泣き虫先生の7年戦争 スクール☆ウォーズ」(TBS系)が金字塔として今も注目を集める中で、現在は俳優・大泉洋(46)主演のTBS系ドラマ「ノーサイド・ゲーム」が好調だ。競技の人気向上だけでなく、古今東西のラグビー作品も相乗効果のヒットやリバイバルブームを起こすことになるか。

ドラマ「泣き虫先生の7年戦争 スクール☆ウォーズ」に出演した(左から)伊藤かずえ、松村雄基、山下真司と、主題歌「ヒーロー」を担当した麻倉未稀
ドラマ「泣き虫先生の7年戦争 スクール☆ウォーズ」に出演した(左から)伊藤かずえ、松村雄基、山下真司と、主題歌「ヒーロー」を担当した麻倉未稀

山下真司「いま失われている一番大切なものを語っている」 主題歌「ヒーロー」リバイバルも…

 ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会の開催を来月に控え、エンタメ界でもラグビーを題材に取り上げたコンテンツが熱を帯びている。俳優の山下真司(67)が主演を務め、1980年代のラグビー人気を牽引したテレビドラマ「泣き虫先生の7年戦争 スクール☆ウォーズ」(TBS系)が金字塔として今も注目を集める中で、現在は俳優・大泉洋(46)主演のTBS系ドラマ「ノーサイド・ゲーム」が好調だ。競技の人気向上だけでなく、古今東西のラグビー作品も相乗効果のヒットやリバイバルブームを起こすことになるか。

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 「スクール☆ウォーズは愛がテーマだから色褪せない。画面から伝わってくる温かさが包み込んでくれて、胸がぎゅっと絞られる、それでおのずと涙が出てくる。理屈では言いにくいが、いま失われている一番大切なものをドラマは語っている。スクール☆ウォーズあっての私の人生」。

「ラグビーの日」の8月24日、「Paravi配信&DVD-BOX発売記念 スクール☆ウォーズ同窓会2019」と銘打って都内で行われた記者会見で、主人公の熱血教師・滝沢賢治役を務めた山下は万感の思いを語った。

「泣き虫先生の7年戦争 スクール☆ウォーズ」(C)TBS・大映テレビ
「泣き虫先生の7年戦争 スクール☆ウォーズ」(C)TBS・大映テレビ

 スクール☆ウォーズは、京都・伏見工業高校ラグビー部を率いた山口良治氏の実話に基づいたドラマ。1984~1985年にかけて放送され、無名の弱小チームを全国優勝に導く感動のストーリーが、当時社会問題化していた校内暴力のテーマもあいまって人気を博した。

 昭和の終わりに誕生し、35年。青春ドラマの名作は令和の新時代を迎え、富田圭子を演じた伊藤かずえ(52)は「第1話が一桁の視聴率だったのに……。それが35年間も忘れないでいてもらえる。偉大な作品だと思う」と実感を込めた。

 大木大助役でブレークした松村雄基(55)は「ラグビーというスポーツ自体にも魅力がある」と強調。「背の低い人も大きい人も、体が大きい人も細い人も、みんなができるスポーツ。だからこそ普遍性があるのだと思う。それに、試合が終わると『ノーサイド』、敵味方恨みっこなしという精神がみんなを惹きつけるんじゃないかな」と人気の続く秘訣を語った。

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