米スポーツ界の損失額1兆2000億円超か、専門家が主要プロリーグなどを分析
新型コロナウイルスによりスポーツが延期や中止されたことで、米国では120億ドル(約1兆2840億円)以上の損失が出る、と米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
米スポーツ専門テレビ局「ESPN」報じる
新型コロナウイルスによりスポーツが延期や中止されたことで、米国では120億ドル(約1兆2840億円)以上の損失が出る、と米スポーツ専門テレビ局「ESPN」が報じている。
さらに、今秋の大学アメフトとNFLが中止になると、損失額はその倍以上になる可能性があるとも分析。今回はスポーツ界の一部を試算したものであるが、それでもかつてない損害額になるという。
「ESPN」の依頼を受け、セントルイス・ワシントン大学のスポーツビジネスプログラム長のパトリック・リッシュ教授が、公に入手できるデータをもとに主要プロリーグ、NCAA(全米大学体育協会)、ユーススポーツの中断による影響から推定したという。
リッシュ教授の推定では、MLBとMLSがシーズン半分で観客を入れて試合が行えると想定して試算している。だが、その可能性は日ごとに低くなっている。加えて、NBAとNHLが残りのレギュラーシーズンを全て中止にして、プレーオフを無観客で行うこと、ユーススポーツが7月までに再開することも想定しているという。
ただし、この分析にはモータースポーツ、ゴルフ、テニス、マイナースポーツなどの損失は含まれておらず、全てのスポーツで試算すると、損失額がさらに膨らむ可能性がある。