新型コロナ第二波はさらに深刻な事態に…英・疫学者が警告「冬場に変異の恐れが高い」
英国政府の最高医療顧問や保健社会福祉省の最高科学顧問などを務める疫学者のクリス・ホワイッティ氏は、新型コロナウイルスの第二波が冬に訪れた場合、感染拡大はより早く、事態はさらに深刻になると警鐘を鳴らしている、と英大衆紙「ザ・デイリーミラー」が報じた。
英大衆紙「ザ・デイリーミラー」報じる
英国政府の最高医療顧問や保健社会福祉省の最高科学顧問などを務める疫学者のクリス・ホワイッティ氏は、新型コロナウイルスの第二波が冬に訪れた場合、感染拡大はより早く、事態はさらに深刻になると警鐘を鳴らしている、と英大衆紙「ザ・デイリーミラー」が報じた。
同氏によると、「R値」と呼ばれる基本再生産数(1人の感染者が感染力を失うまでに何人に感染させるかを数値化した指標)を1未満に保つ必要があるとし、もし、そうならなかった場合、「第二波につながってしまう」という。
また、新型コロナウイルスについての不明な点として同氏は「季節性」を挙げ、それを次のように危惧している。
「新型コロナウイルスにも多くの呼吸器系のウイルスと同様、季節性があるかもしれません。もしそうであれば、冬場にウイルスが変異している恐れが高いと言えるでしょう。冬は夏や秋と比べて医療機関における状況が悪化します。我々は今、次のフェーズをどうするかということを考える必要があります」
同氏は引き続き社会的距離を保つことが、感染を減らすことにつながると強調している。