窪田正孝演じるNHK朝ドラ「エール」の主人公のモデル・古関裕而の人気曲CDがリリース

NHK連続テレビ小説「エール」の主人公・古山裕一のモデルとなった作曲家・古関裕而のCD「あなたが選んだ古関メロディーベスト30」が29日、日本コロムビアからリリースされた。古関が作曲した多くの曲の中から、投票によって選ばれた30曲が収められている。

出身地・福島の新聞社「福島民報社」が企画した
出身地・福島の新聞社「福島民報社」が企画した

「栄冠は君に輝く」「別れのワルツ」などよく知られた曲がズラリ

 NHK連続テレビ小説「エール」の主人公・古山裕一のモデルとなった作曲家・古関裕而のCD「あなたが選んだ古関メロディーベスト30」が29日、日本コロムビアからリリースされた。古関が作曲した多くの曲の中から、投票によって選ばれた30曲が収められている。

 古関は1909年、福島市の呉服店の長男として生まれ、音楽好きの父親の影響で幼少期から音楽に囲まれて育った。小学校の担任の先生の影響で作曲を始めたことや、妻・金子(「エール」では二階堂ふみ演じる音)との文通で育んだ愛のエピソードなどが「エール」で描かれ、高視聴率を記録している。

 そんな古関がどんな音楽を作っていたのか、興味がそそられるところ。「あなたが選んだ古関メロディーベスト30」は古関の出身地、福島の新聞社「福島民報社」の企画によるもので、2019年12月から2020年2月にかけて募集し約1万7000票が集まった。人気トップ3は「高原列車は行く」「栄冠は君に輝く」「長崎の鐘」。「高原列車は行く」は1954年に人気歌手・岡本敦郎が歌って大ヒットした曲。「栄冠は君に輝く」は夏の全国高等学校野球選手権大会の大会歌で、今も広く知られている。「長崎の鐘」は1949年、戦争の犠牲になった人々への鎮魂歌で、国民的歌手・藤山一郎が歌い大ヒットした。

貴重な「古関裕而初期作品集」配信も

 CDにはほかに、閉店のBGMとしてよく知られている「別れのワルツ」や「オリンピック・マーチ」「六甲おろし」「モスラの歌」「とんがり帽子」などが収録され、ボーナス・トラックとして「フランチェスカの鐘」など4曲も収録されている。

 古関が生前に所属した日本コロムビアでは、古関の専属作曲家初作品「福島行進曲」や 1935年の初ヒット曲「船頭可愛や」、「六甲おろし」の原点となった「大阪タイガースの歌」など貴重な「古関裕而初期作品集」(全11曲)を、同じく29日から配信。「エール」を観て古関の音楽に興味をもった向きはぜひアクセスしてみたい。

 なお、日本コロムビアの古関裕而特設ホームページでは、古関作曲の「別れのワルツ」を聞ける場所の情報を募集している。

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