31歳レースクイーン・はらことは「潮時かなぁと悩んだことも…」 メイク無頓着から名門へ、継続のプロ意識
自動車レース会場を彩り、選手やファンを元気付ける存在のレースクイーン。日本最大級のカーレース「SUPER GT」で今季、GT500クラスに参戦する名門レースチーム「ARTA(読み方:エーアールティーエー)」をサポートするのが、「ARTA GALS」(エーアールティーエー・ギャルズ)だ。2023年は選ばれし6人が活動する中で、ENCOUNT編集部は、美しさや強さ、おもてなし精神を兼ね備えた彼女たちに“直撃”。加入4年目となる31歳、はらことはの魅力に迫った。全6回の2回目。
レースクイーンの名門「ARTA GALS」 ピカイチの“姿勢美” はらことは
自動車レース会場を彩り、選手やファンを元気付ける存在のレースクイーン。日本最大級のカーレース「SUPER GT」で今季、GT500クラスに参戦する名門レースチーム「ARTA(読み方:エーアールティーエー)」をサポートするのが、「ARTA GALS」(エーアールティーエー・ギャルズ)だ。2023年は選ばれし6人が活動する中で、ENCOUNT編集部は、美しさや強さ、おもてなし精神を兼ね備えた彼女たちに“直撃”。加入4年目となる31歳、はらことはの魅力に迫った。全6回の2回目。
2023年シーズンのARTA GALSは、はら、真木しおり、沢すみれの3人が引き続き参加。新たに今井みどり、木村理恵、藤井マリーの3人が加わり、6人体制で活動を展開する。
はらにとってのサーキットデビューは13年前のこと。「友人に誘われスポットで2輪のレースでお仕事したのがサーキットデビューでした。その時に『サーキット楽しい! またサーキットでお仕事したいな~』と思って、地元・九州のモデル事務所に所属し、大分にあるオートポリスをPRするサーキットクイーンになり2年間活動しました」。このサーキットクイーン時代、SUPER GT開催日に、SNSでよく見ていたレースクイーンや、個性あるコスチュームを目にすることで、憧れの思いを募らせた。サーキットクイーンは2年契約で卒業の時期を迎えた。それでも、「まだサーキットで仕事がしたいと諦めきれず、『次のステップにはSUPER GTのレースクイーンになる!』と決めました」。
ここから持ち前の行動力を発揮した。サーキットクイーンを卒業した後にSUPER GTのレースクイーンになった先輩に、直接連絡を取って相談。「その先輩のお家に泊まらせてもらって、オーディションに行っていました。その先輩がいなかったらレースクイーンになれなかったと思います」と振り返る。17年に晴れてレースクイーンデビューを飾った。
幼い頃からクラシックバレエやダンスを経験してきたこともあり、姿勢を褒められることが多いという。「レースクイーンは見られるお仕事です。姿勢がいいことは、いい印象を与えることにもつながると思うので、生かせているのかな、と」。
そんな華やかなレースクイーンの活動だが、その裏で、見えない努力を数多く重ねている。
「サーキットは寒かったり、暑かったり、長時間立ちっぱなし、長距離をヒールで歩いたりすることもあります。その中でファンサービスや、チームのPR活動をするので、タフな気持ちと体力がないと大変です。あとはヘアメイク。ヘアメイクさんがつく現場ではないので、かなり早めに起きて髪をセットしたり、コスチュームに映えるような普段とは違うメイクをしています。実はレースクイーン1年目にチームの方からメイク指導を受けたことがあります(笑)。メイクに無頓着だったので……」と、“秘話”を教えてくれた。
「家族や友人やファンの皆さんの応援が一番の支え」
レースクイーンを続ける理由。「やっぱりレースが好きというところに尽きると思います。SUPER GTはもともとお客さんとして見に行っていましたが、今はチームの一員として全戦帯同させていただけて、とても幸せです」と充実感を語る。
ARTA GALSとして、今季もより一層の力が入る。「今シーズンはオートバックスがSUPER GTの冠スポンサーとして25周年を迎える年なので、記念すべき年にレースクイーンとして携わることができてとても光栄です。さらに多くの方にARTAの魅力を伝えていけるように、チームの皆さんとのコミュニケーションを大事にして、もっとチームの魅力を発見していきたいです」。
自身の今後の理想像については、「今は夢の真っただ中で、これからのことは本当に考えさせられます。写真が好きなので、いろんな作品に需要がある限りチャレンジしていこうと思います」と語る。
今年3月6日に31歳の誕生日を迎えた。「年齢についての取材は初めてで、勇気を出してコメントしますが、正直毎年引退を考えるほど周りの若手のレースクイーンさんに圧倒されています。ビジュアル的なことはもちろんですが、フレッシュさや多方面での活躍など、年齢制限のあるお仕事もたくさんあるので、、潮時かなぁと悩んだこともありました。ただ、年齢を気にしてはレースクイーンに決めてくださった方に失礼だなと考えています」と思いを明かす。
そのうえで、「萎縮したり、逆にお局様(おつぼねさま)みたいにならないように、いつでも素直にひた向きに自分のすべきことに向き合うようにしてきました。ここまで頑張って来れたのは、所属事務所からのサポートと、家族や友人やファンの皆さんの応援が一番の支えだと思っています」。目いっぱいの感謝の思いを持ち、さらに輝き続けるつもりだ。