舞浜の制服レンタル、客層は「高校生と大学生が半々」 鉄板人気は白カーディガンにチェックのスカート
卒業シーズン真っただ中。青春の思い出作りに、仲間や恋人と制服を着てテーマパークに出かける人も多いだろう。東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどでは、「制服ディズニー」「制服ユニバ」の言葉がすっかり定着。大学生や社会人も着用するなど、コスプレ大国・日本は独自の進化を続けている。今どきの制服コーデのトレンドはどのようなものなのだろうか? 1月に千葉・舞浜の商業施設「イクスピアリ」にオープンしたセレクト制服専門店「カンコーショップイクスピアリ」に聞いた。
テーマパークでのコスプレに“市民権” 学生が大半も年齢に上限なし
卒業シーズン真っただ中。青春の思い出作りに、仲間や恋人と制服を着てテーマパークに出かける人も多いだろう。東京ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどでは、「制服ディズニー」「制服ユニバ」の言葉がすっかり定着。大学生や社会人も着用するなど、コスプレ大国・日本は独自の進化を続けている。今どきの制服コーデのトレンドはどのようなものなのだろうか? 1月に千葉・舞浜の商業施設「イクスピアリ」にオープンしたセレクト制服専門店「カンコーショップイクスピアリ」に聞いた。
「カンコーショップイクスピアリ」は1月30日にオープン。菅公学生服株式会社の羽冨(はとみ)裕也さんによると、「実質1か月少しですが、多くの方にご利用いただいております。SNSで話題になったり、取材の問い合わせも多い。非常に順調かなと思います」と、上々の滑り出しだという。
店内にはレンタル用のセーラー服やブレザーのほか、スカート、シャツ、学ラン、ローファー、ソックス、リボンなど約1000点のアイテムが並んでいる。着替え用の更衣室もあり、荷物はレンタルと同期間の当日~2泊3日の期間内で預かってくれる。セットの最安はリボンとスカートの2000円で、店のスタッフがコーディネートを提案してくれることも。メイクルームも完備し、営業時間は午前10時から午後10時までとなっている。
約1000点のアイテムのうち女性向けは9割に上る。客層は「高校生と大学生が半々ぐらい」で、利用客の平均年齢は19歳だ。関東圏からが50%を占める。一方、日本のアニメ、ドラマの影響で外国人も頻繁に訪れている。「韓国の方が一番多いですね。お互い制服文化に興味があるのだと思います。レンタル制服は日本以上にはやっていて百貨店やショッピングモールにも店が入っている。そういう意味では身近なサービスだと思います」。中国やアジア圏から訪れる客もおり、「特に中国の制服はジャージーのようなタイプが多く、ドラマやアニメを見て日本の制服は非常に憧れの存在になっています。購入を希望する方も多いですね」と、説明した。
扱っている制服は定番やカラフルなデザインまで実に多彩だ。サイズもS~LLまでと幅広い。
高校生に人気の制服はどれなのか。
羽冨さんは、「ベーシックなものになります。ひと昔前は着崩してミニスカートに大きめのカーディガンを合わせるというものがありましたが、今はぴったり目のサイズで清楚に真面目に着られている方が多いように思います。圧倒的に白のカーディガンにチェックのスカートの組み合わせが多いですね」と語る。
一方、大学生には、カップルでのおそろいコーデが好評だという。「大学生になるとカップルで来られる方が多い。男女でおそろいの制服を選ばれます。高校生のときに着られなかった憧れもあり、キャメルのブレザーとか通常の学校で着られなかったカラーを選ぶ傾向にあります」。
バッグやソックスで流行取り入れ 「よりかわいい制服をファッションとして楽しむ」
全体のトレンドについては「以前はブレザーの下にパーカを合わせるコーディネートが人気でした」。時代によって、少しずつ変化しているようだ。その上で、「今ですと、小さめのショルダーバッグがはやっていますね。あとソックスは短めのソックス。ルーズソックスも人気があります」と指摘した。
女性グループやカップルを中心に、テーマパークを楽しむ一つの手段として“市民権”を得るようになった制服コーデ。楽しみ方はそれぞれで、「よりかわいい制服をファッションとして楽しむ」から「友達や仲間とのおそろいを楽しむ」「今しか着られない制服を楽しむ」「思い出作り」など、幅広い。
羽冨さんによると、制服レンタルに年齢の上限はないそう。「年齢とか性別を気にせずに思い出作りに恋人や友達と来ていただければ」と話している。