【どうする家康】「大たわけ!」 松山ケンイチの一喝に視聴者「スッキリした」と共感
松本潤が主演を務めるNHK大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)の第9回『守るべきもの』が5日に放送された。三河一向一揆が終結し、戦後処理に入った家康。捕らえられた家臣の本多正信(松山ケンイチ)が家康(松本)に「大たわけ!」と一喝したシーンに視聴者が共感している。
「仏にすがるのは現世が苦しいからじゃ!」 正信の正論に家康「悔いておる…」
松本潤が主演を務めるNHK大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)の第9回『守るべきもの』が5日に放送された。三河一向一揆が終結し、戦後処理に入った家康。捕らえられた家臣の本多正信(松山ケンイチ)が家康(松本)に「大たわけ!」と一喝したシーンに視聴者が共感している。
今回は主君と家臣の信頼関係構築と民を守る道がメーンに描かれた。家臣の裏切り防止対策として長老の鳥居忠吉(イッセー尾形)は「つまるところ主君なる者は家臣を信じるほかないのだわ。主君が家臣を信じなければ家臣は主君を信じまへぬ」と進むべき道を説く。これに家康が「信じて裏切られたらどうする?」と問うと、鳥居は「あー、そんなときはもうしょうがない」と脱力回答するが、もうひとつの対策として「謀反の疑いある者をことごとく殺すこと。殺すことをお決めならまずわひ(自分)からにしてくだされ」と絶妙の助言を放った。これでは家臣を信じる道しかない。謀反に走った夏目広次(甲本雅裕)も家康から初めて正確に名前を呼ばれ、除名嘆願が多く寄せられていることから罪は不問になった。
そして迎えたクライマックス。両手を後ろで縛られた正信は家康に向かって「仏にすがるのは現世が苦しいからじゃ。生きているのがつらいからじゃ」と一向一揆の背景を説明した後、殿(家康)を「お前」呼ばわりしながら「民を楽にしてやれるのならだーれも仏にすがらずに済むんじゃ。そのために民はお前にたらふく米を食わせているんじゃ。己はそれをなさずして民から救いの場を奪うとは何事じゃ! この大たわけが!」と怒鳴りつけた。これまでにも同ドラマではことあるごとに「たわけ(たーけ)!」という罵声が飛び交っていたが、その中でも超ド級の「たわけ!」が飛び出したというわけだ。苦しむ民に寄り添う正信の怒りをストレートに表現しており、今後の家康が進むべき道も示していた。正信が「悔いなければならんのは殿でござる」とたたみかけると、意外にも家康は「とうに悔いておる……」と涙を流し、正信を三河追放のみで終わらせた。このような寛大な処分に家康の人柄と成長が描かれており、軟弱・弱虫・泣き虫の家康の今後の“伸びしろ”を予想させる。
ネットには「今回は本多正信から家康へ最上級の大たわけ入りました」、「松ケンの本多正信、かっこよかった。主君に大たわけと一喝、スッキリした」、「大たわけ、と言われても受け入れる家康の器、どんなに考えてもすご過ぎる」、「大たわけ呼ばわりした正信を許す家康も正信も最高だった」「家康に君主とはなんたるかを導いている」、「『大たわけが!』正信が正論過ぎて家康も言うに言えない」などの反響が続々と寄せられている。