イタリア・シチリア島、ロックダウン解除後に観光客を呼び戻すための施策を実施へ

イタリア南部のシチリア島が、新型コロナウイルスの終息後を見据えて、動き出したという。観光客を呼び戻すため、航空券代の半額、ホテルでの宿泊費用、観光地への入場料金の負担をする、と豪メディア「news.com.au」が報じている。

イタリアのシチリア島【写真:Getty Images】
イタリアのシチリア島【写真:Getty Images】

航空券代の半額、ホテル宿泊費の一部、観光地への入場料金を負担

 イタリア南部のシチリア島が、新型コロナウイルスの終息後を見据えて、動き出したという。観光客を呼び戻すため、航空券代の半額、ホテルでの宿泊費用、観光地への入場料金の負担をする、と豪メディア「news.com.au」が報じている。

 ロックダウンが解除される5月4日以降、シチリア島の専用ウェブサイトを通じてキャンペーンが利用可能になるという。宿泊3泊のうち1泊分を負担するほか、博物館や遺跡への入場券も提供していく。

 イタリアでは3月からの2か月間で10億ユーロ(約1160億円)の経済的損失が出ており、政府はシチリア島の取り組みに5000万ユーロ(約58億円)の資金を投じる見込みだ。観光業は国内総生産(GDP)の13パーセントを占めており、政府としては新型コロナ禍が終息した際には、いち早く観光客を呼び戻したい狙いがある。

 シチリア島以外でも、観光業再開の動きが出ている。観光客がビーチで過ごす際、感染リスクを減らすために“アクリル製の箱”の使用計画を立てている地域があるほか、首都ローマのレストランでも、アクリル製の仕切りを使うことを考えているという。

トップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください