放送40年『タモリ倶楽部』3月末終了 『空耳アワー』ではマイケル名曲が“傑作”に
テレビ朝日は22日、バラエティー番組『タモリ倶楽部』(金曜深夜0時20分)が、3月末をもって終了すると発表した。1982年10月9日に放送が始まった長寿番組だが、同局は「放送開始から40年という節目を迎え、番組としての役割は十分に果たしたということで、総合的に判断し3月末をもって終了することにいたしました」と説明した。
テレビ朝日が発表「役割は十分に果たした」
テレビ朝日は22日、バラエティー番組『タモリ倶楽部』(金曜深夜0時20分)が、3月末をもって終了すると発表した。1982年10月9日に放送が始まった長寿番組だが、同局は「放送開始から40年という節目を迎え、番組としての役割は十分に果たしたということで、総合的に判断し3月末をもって終了することにいたしました」と説明した。
タモリがMCで深夜に放送されてきた同番組は、「オールロケーションでお送りしている流浪の番組」がコンセプト。オープニングでは必ず、タモリが「毎度おなじみ流浪の番組、タモリ倶楽部でございます」とあいさつし、さまざまな社会現象を斬新かつ緩い雰囲気で紹介する内容が支持されてきた。
途中で挟まれる『空耳アワー』は、日本語のように聞こえる外国語の歌詞を視聴者から募る名物コーナー。タモリが「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる。空耳アワーのお時間がやってまいりました」と語り、イラストレーター安斎肇氏と楽曲を楽しむスタイルで親しまれてきた。ファンの間で語り継がれているのは、マイケル・ジャクソンの『Smooth Criminal』のイントロが「パン 茶 宿直」と聞こえる部分で、“傑作”に位置付けられている。
「番組終了」の発表を受けてネット上では、「さみしい」「ショック」などの声に加え、「空耳アワーはすごかった」「いつも笑わせてもらった」も出ている。次回24日は同番組で繰り返されてきた鉄道企画がメインで、『空耳アワー』も準備されている。
文字通り、テレビ史上に刻まれる『タモリ倶楽部』も残りわずか。テレビ朝日は「タモリさんはもちろん、すべての出演者・関係者の皆さま、そしてなにより長きにわたり『タモリ倶楽部』を応援してくださった視聴者の皆さまに心から感謝申し上げます」とし、「『タモリ倶楽部』が大切にしてきた独創性は、テレビ朝日の深夜バラエティーの大きな財産として今後もしっかり受け継いでまいりたいと思います」とコメントしている。