【どうする家康】空誓上人の「カリスマ性」が危険? 視聴者警戒「うさん臭い」

嵐の松本潤が徳川家康役で主演を務めるNHK大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)の第7回「わしの家」が19日に放送された。今川家から妻の瀬名(有村架純)を救出して1年余。元康(松本)は「三河をひとつの家に」との願いを込めて自身の名を「家康」と改める。しかし、「ひとつの家」の願いとは裏腹に、三河では次々とトラブルが勃発。第7回から描かれる三河一向一揆(1563)は、三方原の戦い(1571)、伊賀越えの危機(1582)と並ぶ“家康3大危機”と呼ばれている。家康は一向宗とどう向き合ったのか…。

NHK『どうする家康』の第7回が19日に放送された【写真:ENCOUNT編集部】
NHK『どうする家康』の第7回が19日に放送された【写真:ENCOUNT編集部】

「ナンパしてみたら上司の奥様方」 お笑いシーンも炸裂

 嵐の松本潤が徳川家康役で主演を務めるNHK大河ドラマ『どうする家康』(日曜午後8時)の第7回「わしの家」が19日に放送された。今川家から妻の瀬名(有村架純)を救出して1年余。元康(松本)は「三河をひとつの家に」との願いを込めて自身の名を「家康」と改める。しかし、「ひとつの家」の願いとは裏腹に、三河では次々とトラブルが勃発。第7回から描かれる三河一向一揆(1563)は、三方原の戦い(1571)、伊賀越えの危機(1582)と並ぶ“家康3大危機”と呼ばれている。家康は一向宗とどう向き合ったのか…。

(※以下、ドラマの内容に関わる記述があります)

 家康が財政難に苦しむ中、民衆の間で一向宗が人気であることを瀬名から教えられ、家臣の榊原康政(小平太:杉野遥亮)と本多忠勝(平八郎:山田裕貴)をお供に偵察のため本證寺に乗り込むと、寺内は活気に満ちあふれており大変な賑わい。歩き巫女・千代(古川琴音)が「お気に入りのおなごがいたら声を掛ければよい。一緒に踊らぬか、と。現世の罪は、現世限りよ」と“ナンパ”を推奨。その気になった康政と忠勝が「ねえ、お姉さんたち。一緒に踊らないかい?」と声を掛けると、振り返ったのは家康の母・於大と酒井忠次(大森南朋)の妻・登与(猫背椿)だった―。

 一方、住職の空誓上人(くうせいしょうにん:市川右團次)は偶然出会った捨て子について信徒に話し、「民が苦しむのは武士のせい」と説いていた。空誓から「阿呆に銭を貢いでも阿呆は戦にしか使わん」と言われた家康は、今度は楽しげに踊る瀬名と鉢合わせ。「おまえは、いつからそんなふしだらなおなごになったのじゃ!」と夫婦喧嘩に。爆笑シーンの連続にネットには「主君の母上と先輩の奥さんをナンパってどんな感覚?」「ナンパしてみたら上司の奥様方っての笑うしかない」などと面白がる声が多数寄せられているが、この回の本筋は家康が年貢徴収をめぐって一向宗との戦いに突入する不穏な流れだった。

 本證寺内に鳴り響くswag感いっぱいの音楽と踊りに熱狂する信徒たち。戦乱の世の中とは打って変わった極楽浄土の世界。寺の中に巨大な町を作り、商人を呼び寄せ、集まる民衆たちを救済する空誓は、分かりやすい説法で信徒の心をわしづかみにしていく。「年貢を納めないのはなぜか」という家康の問いに「死に金だ」と応えた空誓。視聴者はストレートな空誓の言葉に警戒感を抱いた。「戦をせずに国を守れるのなら家康も知りたいはず。しかし、その答えは空誓は持っていない」「民に寄り添いつつも国全体のことは知らんぷりする空誓」「元康、空誓の言葉に触れた民の狂乱ぶりに圧倒され彼のカリスマ性を本能的に危ないと感じている雰囲気」「空誓は戦を行う側を批判していたけれど、己の居場所を守るために戦うと言うならそれはもう戦」「家康達と同じ土俵に立ってしまった」「対話を放棄して分断したところがうさん臭い」「自分たちは寄進で私腹を肥やし面倒ごとは領主に押し付け年貢は払わない。戦が嫌いな家康だからこそ我慢ができない」などと分析する声がネットに続々と寄せられている。その空誓は一揆軍のリーダーとして家康と戦ったが、敗走。20年間隠遁生活を送った後に一向宗門徒が赦免され家康と和解している。

 次回の第8回「三河一揆でどうする!」は26日に放送予定。

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