“おでんツンツン男”、「BreakingDown」出場で変わった考え「講演会をできる人間になりたい」

約6年前にコンビニの廃棄予定のおでんを触り、世間を騒がせた“おでんツンツン男”こと豊嶋悠輔。現在は朝倉未来が社長を務める格闘技エンターテインメント「BreakingDown」で再起をはかっている。出場している今と過去の変化や昨今、問題になっている迷惑動画を投稿する若者について話を聞いた。

迷惑動画についても語った“おでんツンツン男”こと豊嶋悠輔【写真:山口比佐夫】
迷惑動画についても語った“おでんツンツン男”こと豊嶋悠輔【写真:山口比佐夫】

「BreakingDown」初出場では敗戦し号泣

 約6年前にコンビニの廃棄予定のおでんを触り、世間を騒がせた“おでんツンツン男”こと豊嶋悠輔。現在は朝倉未来が社長を務める格闘技エンターテインメント「BreakingDown」で再起をはかっている。出場している今と過去の変化や昨今、問題になっている迷惑動画を投稿する若者について話を聞いた。(取材・文=島田将斗)

「健康になって浄化されました」――。格闘技を始めて豊嶋は変わったとさわやかな笑顔を見せた。

 豊嶋は“おでんツンツン男”として昨年12月に行われた「BreakingDown」のスピンオフ大会「BreakingDown6.5」で初出場し、敗戦。試合後は人目をはばからず号泣した。元プロスノーボーダーという経歴を持つ男に心に火をともした瞬間だった。格闘技という存在について思いを明かす。

「グダグダした生活をしてたんすけど、BreakingDownに出てから、人に優しくできるようになりました。表だけ真面目に見せても見透かされるというか、格闘技の練習をするにつれて、例えばこの練習はタバコを吸っていたら無意味になるよなって思うようになりました。家族にもイライラしなくなって毎日が充実しました」

 横乗り系のスポーツが好きな豊嶋。サーフィンが大好きで海の近くに自分のお店をかまえている。いろいろあったが、現在は後進育成に力を入れているという。

「今は自分が選手というよりも、今度は教える側になりました。子どもたちの未来を開いていけるような人物になりたいなと思っています」

“おでんツンツン男”のイメージは人々に強く残っている。なかなか変わらなかった豊嶋への見方も「BreakingDown」に出場し、変わってきた。

「町でも、おつんつん頑張れよって言ってくれる人もいます。ちょっとでも良い部分も分かってくれる人がいて出て良かったなと思います。悪いことをしてしまって迷惑をかけたのですが、『俺ってこんな人なんだよ』って伝えていくのが大事。日々の言動を考えながら行動しようと思って生きています」

 昨今騒がせているのは若者の飲食店に対する“迷惑動画”。同じような過ちを犯した豊嶋のツイッター投稿は炎上したが、本当に伝えたかったことを強調する。

「僕のツイッターの書き方でスシローでああいう問題を起こしている高校生をかばっていると炎上したんですけど、全く違います。問題を起こした高校生は悪いです。僕が言いたかったのは住所や学校を特定するのは違うんじゃないかと伝えたかったんです」

 6年前に起こした事件は消えることはない。だからこそ豊嶋はやりたいことがあると前を向く。

「逆に過去の過ちをバネに伝えていける方になりたいです。迷惑行為をやってはいけないよという講演会を学校などでやっていける人間になりたい。それが最大の恩返しだと思っています」

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