企業広報の“バレンタインのろけ話”が「甘すぎる!」 12年越しプロポーズに10万人がもん絶
バレンタインデーを迎えた14日、ある企業アカウントの「中の人」が投稿した“12年越しのプロポーズ”が「甘すぎる!」と大きな話題を呼んでいる。思春期のバレンタインからプロポーズまでの12年間にどんな物語があったのか。そして2人の現在は……。投稿者の男性に話を聞いた。
中3のバレンタインにもらったチョコの箱にダイヤのネックレスを入れプロポーズ
バレンタインデーを迎えた14日、ある企業アカウントの「中の人」が投稿した“12年越しのプロポーズ”が「甘すぎる!」と大きな話題を呼んでいる。思春期のバレンタインからプロポーズまでの12年間にどんな物語があったのか。そして2人の現在は……。投稿者の男性に話を聞いた。
「中3の時、バレンタインデーにクラスメイトの女の子からチョコレートをいただいたのですが、その箱を12年間大事に取っておき、プロポーズの時にダイヤのネックレスを入れて本人にお返ししました」
「#バレンタインの思い出」のハッシュタグとともに甘酸っぱすぎるバレンタインのエピソードを投稿したのは、主にブロッコリーを栽培する農業法人「有限会社安井ファーム」の中の人。社内ではブロッコリーの消費拡大のための広報担当をしており、公式アカウントでの発信内容を一任されているという。14日に行われた投稿は、わずか1日で2万件のリツイート、10万件を超えるいいねを記録するなど、大きな反響を呼んでいる。
「妻とは小中学校の同級生で、小学校では別々のクラスでしたが、中学3年生のときに仲良くなってバレンタインにチョコをもらいました。本命チョコかどうかは曖昧な感じで……。自分はドキドキでしたが、当時はお付き合いに発展することはありませんでした」
物を捨てられない性格に相手への思いも相まって、そのときのチョコの箱をずっと大事に取っていたという投稿者。その後2人は別々の高校へ進み、投稿者は大学進学を機に地元を離れた。再会を果たしたのはお互いが社会人になり、投稿者が地元に戻ってきた25歳のとき。思い出のバレンタインからは10年あまりの月日が流れていた。
「遠く離れてはいましたが、年に1回はどちらからともなく連絡するなど、なんとなくつながってはいる感じで……。曖昧な関係でしたが、他の人と交際したりはなかった。地元に戻ってからまた会うようになって、妻の方から告白されて付き合うことになりました」
10年越しの交際が始まってすぐ、投稿者に病気が発覚。パートナーの支えもあり、2度の手術を経て病を乗り越えた交際2年後のクリスマスイブ、今度は投稿者から、冒頭のプロポーズを決行したという。
「まだ遠出はできなかったですが、宿泊先の部屋で『いろいろあったけど、これからも自分と一緒にこの先の人生を歩んでくれませんか』と、チョコの箱にダイヤのネックレスを入れて渡しました。妻は箱のことは覚えていませんでしたが、どこかで見覚えがあると言っていました。箱は今もプロポーズのときのネックレスを入れたまま保管してあります」
現在の会社でツイッター運用を始めた2019年のバレンタインにも同様の内容を投稿。毎年バレンタインに合わせて触れてはいるが、ここまでの反響は初めてだという。
「4年前にはなかった『エモい』『尊い』という声が多くて、言葉の変化を感じています(笑)。自分たちが学生だった頃とはバレンタインの意味合いもだいぶ変わってきていますが、今でも思いを伝えたい人はいると思う。誰かが一歩を踏み出すための勇気につながればと思って投稿させていただきました」
3年前には待望の第1子が誕生、今年のバレンタインには妻から手作りの生チョコいちご大福をもらったという投稿者。2人にとっては忘れられない大切な記念日となっているようだ。