鉄道会社が粋な車内装飾で受験生を応援 担当者もエール「その手で合格をつかみ取って」
受験シーズン本番を迎え、ここまで頑張ってきたすべての受験生にエールを送ろうと名古屋鉄道株式会社(=名鉄)とその系列グループが2017年から始めた受験生応援プロジェクト「名鉄さくらプロジェクト」が6年目を迎えた。今年は初の試みで五角形吊り革を設置した「合格列車」が運行され、受験生を中心にSNSで話題となっている。
五角形の“合格”吊り革を設置した合格列車
受験シーズン本番を迎え、ここまで頑張ってきたすべての受験生にエールを送ろうと名古屋鉄道株式会社(=名鉄)とその系列グループが2017年から始めた受験生応援プロジェクト「名鉄さくらプロジェクト」が6年目を迎えた。今年は初の試みで五角形吊り革を設置した「合格列車」が運行され、受験生を中心にSNSで話題となっている。
「ついに合格列車の5009Fに乗ることができました!」「名鉄さんもなかなかやるね!」…SNSでも話題になっている名鉄「5009号車」の1車両を特別に装飾した「合格(5009ごうかく)列車」が1月9日より運行されている。
車内広告エリアには「走りきれ、受験生」というコピーが書かれたメッセージ広告が一面に貼られ、学業の神様として知られる山田天満宮(名古屋市北区)でご祈祷を受けた特殊な形状のつり革(五角形の“合格”つり革)には「つかもう!合格」、「合格をその手に」という応援メッセージが記されている。
名鉄の社員が企画し、受験生と受験生を支える人を応援しようと17年にスタートした「名鉄さくらプロジェクト」は、これまで特設HP開設のほか各駅や車内でのポスター掲出、記念乗車券の販売などを実施してきたが、今回、合格列車を走らせようと思ったきっかけについて同社広報部の担当者は次のように説明した。
「毎年、受験生応援企画として、『サクラサク入場券(乗車券)』の発売をしておりますが、さらに受験生のみなさんにとって一番身近な存在である“名鉄電車”に乗って『合格を手にしてもらいたい』、『その手で合格をつかんでほしい』という思いから、今年度は『五角形(合格)吊り輪』を付けた合格列車を運行することにしました」
合格列車は3月末まで運行予定
名鉄にとっては、1車両分の吊り輪をすべて変更するのも、五角形つり革を設置するのも初の試みだったという。
運行から1か月が経過し、受験生の評判は良く、受験生を持つ親や親戚も車内で写真を撮り、受験生に送信するという使われ方もあるようだ。また今回は1車両のみ運行となり、名鉄のお客さまセンターには「合格列車の運行スケジュールを教えてほしい」といった問い合わせや「合格列車をもっと増やしてほしい」といったリクエストも届いているという。
期間限定のユニークな試みであるため鉄道ファンが撮影する姿も見かけるというが、同社広報担当者は「みなさんマナーを守ってご対応いただいております。これからも他のお客さまのご迷惑にならないようにご配慮いただければ幸いです」と話した。
担当者は最後に「ぜひ、みなさんのその手で合格をつかみ取ってください。満開の桜が咲くよう、祈念しております」と受験生にエールを送った
「合格列車」は3月31日まで運行する予定。運行時間は名鉄のHPでチェックできる。