米国で「社会的距離」が度を越した“事件” エレベーターで女性がほかの客に唐辛子スプレー
新型コロナウイルスの感染問題が深刻な米国で、ソーシャルディスタンス(社会的距離)をめぐる衝撃の“事件”が起こった。スーパーのウォルマートで、女性がエレベーターに乗ろうとする人たちに、唐辛子スプレーを吹き付けたのだ。米テレビ局WJLAが報じている。
「ソーシャルディスタンスは政府が強調し続けている言葉だが、ある女性はやり過ぎたのだろうか?」
新型コロナウイルスの感染問題が深刻な米国で、ソーシャルディスタンス(社会的距離)をめぐる衝撃の“事件”が起こった。スーパーのウォルマートで、女性がエレベーターに乗ろうとする人たちに、唐辛子スプレーを吹き付けたのだ。米テレビ局WJLAが報じている。
「ソーシャルディスタンスは政府が強調し続けている言葉ではあるが、ワシントンDCのウォルマートで、ある女性はやり過ぎたのだろうか?」--。人と人の距離を空けることは、コロナの感染予防策としては有効な手段だ。しかしながら、記事はこの一節で、混乱をもたらした今回の出来事の“本質”を伝えている。
記事は今週月曜日の午後、ウォルマートで買い物をしていたドミニク・ガンブルさんの証言で構成。当時、買い物客が駐車場にアクセスするエレベーターの周りに集まっていたという。動画で状況を撮影したガンブルさんによると、マスクを着用していない女性が最初に乗り込み、ドアを閉めようとした。搭乗したいほかの客が抵抗しようとした時に、女性はソーシャルディスタンスを保ちたいと言ったというのだ。
そして、あろうことか、「皆が乗り込もうとしましたが、その女性はスプレーを吹きかけました」(ガンブルさん)。ガンブルさんの動画では、エレベーターに乗り込もうとしたその女性が顔を覆って叫んでいる様子が映されている。
ウォルマートに救急車が到着した時、被害者は治療を拒否。警察が到着するまで警備員が、唐辛子スプレーを使用した女性をその場に留めていた。女性は逮捕されることはなかったという。これが話の顛末だ。
まさに、コロナ禍の恐怖心や不安心理が引き起こしたような今回の出来事。解決策はあるのか。ガンブルさんは「誰も傷つけないようにしてください。とにかく家にいて」と話している。