田中みな実の演技を田中亮監督が絶賛「集中力がすごい」 涙のシーンに感心しきり
フリーアナウンサーの田中みな実が9日、都内で行われた映画『イチケイのカラス』(公開中)スペシャルトークショーに登場した。当日は共演者の津田健次郎と田中亮監督が登壇し、同作の撮影中のエピソードなどが語られた。
映画『イチケイのカラス』の撮影を振り返る
フリーアナウンサーの田中みな実が9日、都内で行われた映画『イチケイのカラス』(公開中)スペシャルトークショーに登場した。当日は共演者の津田健次郎と田中亮監督が登壇し、同作の撮影中のエピソードなどが語られた。
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同作で島谷加奈子役を務めた田中だが、加奈子の夫・秀彰を演じた津田との共演時間は1秒もなかったという。田中は「写真だけ一緒に撮影しました。(共演の)子役さんがぐずっちゃって、一回寝に行ったんですね。私たちは海を見ながら『どれくらいですかね』なんて話をしていたんです。監督の確認待ちもあったので、じっと待つ時間がありました。結構時間をかけて撮ったわりには全然映ってなかったですね」と振り返った。津田が「暑かったですね。フラッペを食べてましたね」と話すと会場から笑いが起こった。
秀彰はイージス艦との衝突事故で亡くなった貨物船の船長で、加奈子は防衛大臣の鵜城英二に包丁を突き付けた障害事件の被告人。そのため2人は重く暗いシーンが多かったという。田中は「完成披露の時に皆さんのお話を聞いたんですが、こんなに楽しい撮影をしていたんだって思いましたね。監督との楽しい思い出がたくさんあっていいなって。唯一、埠頭(ふとう)での撮影でちょこっとお話をさせていただきました」と切り出すと、田中監督は「最初のテイクから涙を流してらっしゃったので、どういうアプローチでお芝居をしてらっしゃるのか聞いたんですけど、一生懸命、準備して集中して努力の上でやってらっしゃった」と感心しきり。田中は「泣くシーンばかりでどうしようと思っていて、(共演者の)桜井ユキちゃんに相談したら、『大丈夫だよ』って言われました。私はテクニックで泣ける人ではないので、準備と集中しかないんですけど、そうすると力が入っちゃって、もう一回やりたいと思いました」と笑顔で語った。
2019年頃から徐々に俳優業に力を入れだしている田中は「局アナ時代は、社員を育てるという意味でたくさん先輩が教えてくれたんですけど、(俳優は)個で活動しているからみんな、手の内を明かさない。そんなに主演とかでもないのに『監督、監督』ってぐいぐい行くのも違うじゃないですか。どうしたらいいですか」と悩みを明かすと、田中監督は「僕らの仕事って、役に対してこうしてほしいというのはあるんですが、お芝居そのものについて言うことはあまりないんです。ただ、今回ご一緒して、素晴らしかったことはお伝えできる。法廷のシーンでスタッフが流れを切るようなところがあったんですけど、最初から撮り直して、もう一回集中して、それ以上のものにもっていっていただいた。役に対して集中するという力は、本当に誰よりも持っている方なので伸ばしていただければと思います」と丁寧に答えていた。
同作は、週刊漫画誌「モーニング」(講談社)で連載された同名コミックを原作に、2021年4月にフジテレビでドラマ化。1月13日に映画公開され、観客動員数71万人、興行収入9億2000万円を突破した。東京地方裁判所第3支部第1刑事部を舞台に、自由奔放なクセ者裁判官・入間みちお(竹野内豊)と、彼に振り回されながら真実を求め奮闘するメンバーの姿を描く。