ムエタイ戦士の“時間差”ダウンシーンにファン戦慄「これはあかん」「大丈夫か?」
タイ・バンコクのムエタイの聖地で「ルンピニー・スタジアム」でアジア最大級の格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」が毎週金曜日に開催するシリーズ「ONE Friday Fights 3」が3日、開催された。MMAとムエタイ、キックボクシングの計11カードが行われ、そのうちの6試合はKOかサブミッションでの決着となり会場は盛り上がっていた。
第7試合では香港ファイターがボディーでKO勝利
タイ・バンコクのムエタイの聖地で「ルンピニー・スタジアム」でアジア最大級の格闘技団体「ONEチャンピオンシップ」が毎週金曜日に開催するシリーズ「ONE Friday Fights 3」が3日、開催された。MMAとムエタイ、キックボクシングの計11カードが行われ、そのうちの6試合はKOかサブミッションでの決着となり会場は盛り上がっていた。
試合後、注目されていたのは第7試合にムエタイルールで行われたユー・ヨウ・プイ(中華人民共和国香港特別行政区)がザスター・シッチョー(タイ)に2R・1分12秒でKOしたカードと第8試合にムエタイルールで行われ、エリアス・ムサエフ(ロシア)がパンリット・ルージョメイサイワーリ(タイ)を2R・1分3秒でKOしたカードだ。
第7試合は女子マッチ。ユーのボディーで、マットにスローモーションで沈んでいく対戦相手が印象的だった。試合は1Rからバチバチの殴り合い。ユーが単発だが重たい打撃を当てていく。放った打撃の数は明らかにユーが多かった。
2Rも一方的。ユーが当てる度に「おーい」と会場に声が響く。コーナーにザスターを追いつめると左右のフックを連打し、最後は左ボディー。ザスターは苦悶(くもん)の表情を浮かべしゃがみ込んでしまった。1分12秒でKO勝利となった。
第8試合ではパンチを被弾してから“時間差”で倒れるパンリットにファンは戦慄。試合は1Rか両者全く引かない展開に。サウスポーのムサエフがハイキックを出せば、オーソドックスのパンリットがローキック、ボディーパンチと返していく。ムサエフのワンツーボディーの3連打撃も印象的だった。
2R、開始そうそうでムサエフの右リードフックがヒット。パンリットが耐えたかのように思えたが時間差で後頭部からマットに大の字に倒れた。残り2分でムサエフが大きなダウンを奪う。近い距離から左ストレート、右フックと放ち、相手はダウン。立ち上がってくることはなく2R・1分3秒でのKO勝ちとなった。時間差ダウンシーンには「ひえー」「なんじゃこりゃ」「時間差で神経が」「重たい打撃」「これはあかん」「大丈夫か?」などの声が上がっていた。
「ONE Friday Fights 3」の試合結果
●第1試合(バンタム級、MMA)
○判定 イヴァン・パルシコフ(ロシア)―ドミトリー・バブキン(ロシア)
●第2試合(ストロー級、ムエタイ)
○判定 ドックマイパー・フェアテックス(タイ)―バーバラ・アギア(ブラジル)
●第3試合(ライト級、MMA)
○サブミッション・肩固め アリソン・バーボサ(ブラジル)―エリオット・コンプトン(オーストラリア)
●第4試合(フェザー級、ムエタイ)
○判定 アレックス・ブブリア(ルーマニア)―アラン・ヤウニ(アルゼンチン)
●第5試合(フェザー級、MMA)
○1R・TKO シャノン・ウィラチャイ(タイ)―ポリヤ・ゴルプール(イラン)
●第6試合(ライト級、ムエタイ)
○判定 ルンラーウィー・シッソンピーノン(タイ)―ムスタファ・タクレティ(イラク)
●第7試合(アトム級、ムエタイ)
○2R・KO ユー・ヨウ・プイ(中華人民共和国香港特別行政区)―ザスター・シッチョー(タイ)
●第8試合(バンタム級、ムエタイ)
○2R・KO エリアス・ムサエフ(ロシア)―パンリット・ルージョメイサイワーリ(タイ)
●第9試合(ストロー級、ムエタイ)
○1R・KO ゴンチャイ・チャナイドンムラン(タイ)―クリットペッチ・PK・センチャイ(タイ)
●第10試合(バンタム級、キックボクシング)
○1R・KO エルブルース・アミルハノビッチ(ロシア)―パットサンレック・PK・センチャイ(タイ)
●第11試合(フライ級、ムエタイ)
○判定 ペットスクンビット・ボイ・バンナー(タイ)―チョーファー・トー・センティアンノーイ(タイ)