藤原季節、山田孝之を参考も「真似できない」 『ギルガメ』着想ドラマで演出家役
Paraviオリジナルドラマ『ギルガメッシュ FIGHT』(全5話、土曜深夜1時15分・独占配信中)で、主演を務める俳優・藤原季節。1991年、テレビ東京で放送された伝説的な深夜番組『ギルガメッシュないと』のスタッフの実話から着想を得たドラマで、天才ディレクターを演じた。
『ギルガメッシュ FIGHT』で主演「脚本が非常に面白くて」
Paraviオリジナルドラマ『ギルガメッシュ FIGHT』(全5話、土曜深夜1時15分・独占配信中)で、主演を務める俳優・藤原季節。1991年、テレビ東京で放送された伝説的な深夜番組『ギルガメッシュないと』のスタッフの実話から着想を得たドラマで、天才ディレクターを演じた。
1993年1月18日生まれ、今年30歳になる藤原にとって、『ギルガメ』は生まれる前のバラエティー。“カメラは低く、志は高く”という精神の元、「夜食ばんざい」「ギルガメ治療院」「GNN ヒップライン」などヒットコーナーを連発し、日本テレビの『11PM』、テレビ朝日『トゥナイト』とともに「深夜お色気番組」の代名詞ともいわれた。
「まず脚本を読ませて頂いたのですが、非常に面白くて是非やらせて頂きたいと思いました。その後に『ギルガメッシュないと』が伝説的な番組で、熱烈なファンが多いと知って、徐々にプレッシャーに感じました。当時見ていた人の熱量がものすごかったので、これはすごいプロジェクトになりそうだなと思いました」
プロデューサー役の大東駿介とは映画『明日の食卓』(2001年)以来の共演となる。
「大東さんの舞台は結構観ているんですが、型にハマらない演技が凄まじいんです。舞台は30公演以上あったりするんですけど、あの演技で30公演持つのかなと毎回思うんです。それをご本人に伝えたら、『そう思わせたい』と。今回も熱量がすごくて、普通だったら静かに抑えめに言うセリフも、予想だにしない熱量なんです。その力の根源を取材したいと思って、撮影の合間に楽屋にお話を聞きに行ったりしてました(笑)。他にも部屋の掃除の仕方とか、『トイレは磨いた方がいいぞ』『床はきれいにした方がいいぞ』『本棚はここに置くと運気が上がる』など伺って、結果全部生活の中で採用しています(笑)」
天才ディレクターを演じるに当たっては山田孝之が伝説のAV監督を演じたNetflixドラマ『全裸監督』などを見直して参考にしようとした。
「でも、どうあがいても山田孝之さんの真似はできないんです。それが出発点で、あれこれ足し算方式でやりたいことを足していくと、ぐちゃぐちゃになってくるんです。もっと人物の核を掴まないと、と思ってモデルとなった人の写真を毎日見続けていました。本当にオシャレだったんです。3人の監督とディスカッションを重ねて最終的に加藤が出来上がった気がします」と振り返る。90年代の熱気を作り出しながらの撮影は大いに刺激になったようだ。
□藤原季節(ふじわら・きせつ)1993年1月18日生まれ、北海道出身。2014年、『人狼ゲーム ビーストサイド』で俳優デビュー。主な出演作に、映画『ライチ☆光クラブ』(15)、『ケンとカズ』(16)、『全員死刑』(17)、『止められるか、俺たちを』(18)、『his』(20)、『佐々木、イン、マイマイン』(20)、『くれなずめ』(21)、『明日の食卓』(21)、『のさりの島』(21)、『空白』(21)、『わたし達はおとな』(22)、ドラマ『監察医 朝顔』シリーズ(19・20)、大河ドラマ『青天を衝け』(21)、『プリズム』(22)など。待機作に映画『少女は卒業しない』(2023年2月23日(祝・木)公開)、ドラマ『ウツボラ』(WOWOW/3月24日(金)午後11時30分~放送開始)等。第42回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞、第13回TAMA映画賞最優秀新進男優賞受賞。