宮迫博之が結婚25周年に抱く妻への思い どん底で結婚、離婚危機乗り越え「今が1番仲いい」

YouTuberでタレントの宮迫博之が1月25日にカバーアルバム『セカンドプロポーズ』をリリースする。収録された11曲には紆余曲折の人生を陰で支え続けた妻に対するこれまでの感謝が込められている。結婚25周年を迎えた今、宮迫が抱く妻への思いとは――。

妻への感謝を語った宮迫博之【写真:ENCOUNT編集部】
妻への感謝を語った宮迫博之【写真:ENCOUNT編集部】

妻は「何かを持っている」「僕のことを1番救ってくれた人」

 YouTuberでタレントの宮迫博之が1月25日にカバーアルバム『セカンドプロポーズ』をリリースする。収録された11曲には紆余曲折の人生を陰で支え続けた妻に対するこれまでの感謝が込められている。結婚25周年を迎えた今、宮迫が抱く妻への思いとは――。(取材・文=中村彰洋)

「僕のことを1番救ってくれた人」。宮迫に妻への思いを尋ねるとこのような言葉が返ってきた。

「嫁と出会って仕事も上向きになりました。なんでか分かんないですけど、最終的に嫁に背中を押されて決断することが多かったです。牛宮城(宮迫が経営する焼肉店)もそうでした。周りは撤退したほうがいいという中、僕だけが『絶対やる』と言っていました。ものすごく不安で嫁に『どうしたらいい?』と聞いたら、『絶対やるべき』って言ってくれて、すごく救われました。そういうことが昔から多いですね。何かを持ってらっしゃるんだと思います」

 2人の出会いは19歳までさかのぼる。それから約33年の付き合い。2人の関係性について「なんだか不思議な関係ですね」としみじみ。「結婚も不思議な感じでした。東京と大阪で離れていたときに『結婚するか、しないか、どっち?』みたいな電話が急にきました。『時間くれ』って言ってたのに、気付いたらもう式場が決まってたもんな(笑)。でも、そこで結婚してくれたから、今があるんです」となれ初めを語った。

 吉本印天然素材としての活動でブレーク、その後に東京進出を試みるも仕事は激減した。そんな人生で1番どん底のタイミングでの結婚だった。「意味が分かんないですよね(笑)。まだなにか光が見えてたら、『これから一緒に頑張ろう』とかなりますけど、ホントのどん底でしたからね。そこで結婚ってびっくりしましたね。初めはパートとかやってもらって、家計も助けてもらいました」。

 人生の伴侶を手にしたことで宮迫の仕事運は上向きとなった。「結婚してから、『ガキ使』(ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!/日本テレビ系)に出させていただいたり、その流れで『ワンナイ』(ワンナイR&R/フジテレビ系)が決まって、『アメトーーク!』(テレビ朝日系)とつながっていったんです。やっぱり、そのタイミングで嫁、あの人の存在があるんですよ。結婚してなかったらこうなってないと思うんです。“恐妻家キャラ”で自分の居場所を作らせてもらえたり……。やっぱ奥さんですね。あの人のおかげです」と感謝を口にした。

 今回のアルバムタイトルは『セカンドプロポーズ』。結婚当時は正式なプロポーズができなかったことから、改めての思いを込めて、この1枚を制作した。

「『結婚してください』みたいないわゆるプロポーズというのは無かったんで改めてですね。言葉にするのはさすがに恥ずかしいですけどね(笑)」

アルバムを通して「プロポーズ」の気持ちを伝えた【写真:ENCOUNT編集部】
アルバムを通して「プロポーズ」の気持ちを伝えた【写真:ENCOUNT編集部】

YouTuberでの活動を始めて「一緒にいる時間が増えた」

 ジャケット写真に使われている指輪は実際に宮迫が妻へプレゼントしたものだった。もちろん、どん底だった結婚当初にはプレゼントすることはできず、ブレーク後に渡したものだった。「僕がなんかやらかしたときにあげたっけな?」と苦笑いを浮かべながら説明した。

 改めて“プロポーズ”を言葉ですることはなかったが、このアルバムを通して、妻には思いが伝わったようだ。

「嫁の好きな曲や僕との思い出の曲とかも入っているので喜んでくれましたね。前々から奥さんも『カバーアルバムみたいなものを出したらええのに』って言ってくれていたのでそれもあって喜んでくれてました」

 YouTubeでは“嫁迫”として出演。夫婦で息の合ったトークも展開し、夫婦円満な様子も発信している。

「YouTubeを始めてからの方が、仲いいですね。一緒にいる時間が増えて、会話も増えました。テレビに出させてもらっていたころは忙しすぎたのもあって、なかなか家にいなかったので、会話も少なかったです。もちろんYouTubeも忙しいですけど、それでも家にいることがほとんどなので、すごいしゃべっていますね。やっぱりコミュニケーションが増えると、仲も良くなります。喧嘩が全くないわけではないですけどね(笑)」

 過去には“オフホワイト事件”など離婚の危機もあった。「もう終わりやなって思って、離婚届をもらいにいこうってなったときに、もちろん僕から謝ることが多いんですけど、それでも最終的に奥さんが帰ってきてくれるんです。毎回そんな感じやったような気がしますね。帰ってきてくれて、許してくれるんです」。紆余曲折のこれまでを振り返り、感謝を口にした。

 結婚25周年を迎え、「めちゃめちゃ仲いいです。ピークがきているかもしれないです」と笑顔をこぼした宮迫。「なんだか不思議ですけど。何かを超えてるような感じがするんです」と2人の関係性を表現した。

「嫁からはもっと歳とったら、社交ダンスをやろうって言われてるんです。節目のタイミングで毎回それを言ってるんですよね。僕も『やってもええけどな』って答えているので、いつかそんなことができたらなとは思ってます」

 近い将来、YouTubeで2人が優雅に踊る姿を見られる日が来るかもしれない。

□宮迫博之(みやさこ・ひろゆき)1970年3月31日、大阪府出身。89年、蛍原徹とお笑いコンビ・雨上がり決死隊を結成。98年に現在の妻と結婚。2019年に吉本興業を退社しフリーとなり、20年1月、YouTubeチャンネルを開設。21年8月には雨上がり決死隊解散を発表。23年1月25日にカバーアルバム『セカンドプロポーズ』をリリース。

○カバーアルバム『セカンドプロポーズ』
2023年1月25日発売、3000円(税込み)

収録楽曲(かっこ内はオリジナル歌唱アーティスト)
1.シングルベッド(シャ乱Q)
2.ひまわりの約束(秦基博)
3.オワリはじまり(かりゆし58)
4.哀 戦士(井上大輔)
5.TRUE LOVE(藤井フミヤ)
6.Missing(久保田利伸)
7.GLORIA(ZIGGY)
8.道化師のソネット(さだまさし)
9.LOVE LOVE LOVE(DREAMS COME TRUE)
10.雨あがりの夜空に(RCサクセション)
11.セカンドプロポーズ(オリジナル曲/ボーナストラック)

この記事に戻るトップページに戻る

あなたの“気になる”を教えてください