山崎育三郎、撮影合間にミュージカル俳優の“血が騒ぐ”「ドライフラワーを泣きながら」
俳優の山崎育三郎が20日に放送開始となるテレビ朝日系連続ドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』(金曜午後11時15分)に主演する。児童精神科、さやま・こどもクリニックの院長・佐山卓を演じる山崎は、昨年12月末に第3子が生まれたばかり。撮影が行われている茨城県内で15日に開かれた取材会で山崎は「自宅でも、撮影現場でも子どもに囲まれていて幸せ」と顔をほころばせた。取材会では、自宅や現場での子どもたちとの過ごし方、鉄道好きな一面もある役どころについて明かした。
愛息に毎日絵本を読み聞かせ、泣きながら3人で抱き合ったことも
俳優の山崎育三郎が20日に放送開始となるテレビ朝日系連続ドラマ『リエゾン-こどものこころ診療所-』(金曜午後11時15分)に主演する。児童精神科、さやま・こどもクリニックの院長・佐山卓を演じる山崎は、昨年12月末に第3子が生まれたばかり。撮影が行われている茨城県内で15日に開かれた取材会で山崎は「自宅でも、撮影現場でも子どもに囲まれていて幸せ」と顔をほころばせた。取材会では、自宅や現場での子どもたちとの過ごし方、鉄道好きな一面もある役どころについて明かした。(取材・文=西村綾乃)
ドラマは郊外にある児童精神科クリニックを舞台に、発達障害(ASD)を抱える院長と、自身が発達障害(ADHD)であることを知った研修医・遠野志保(松本穂香)のコンビが、生きづらさを抱える子どもと、その家族に向き合う姿を描いていく。『モーニング』(講談社)に連載中の同名漫画が原作で、ヨンチャンが原作・漫画、竹村優作が原作を担当。『Dr.コトー診療所』シリーズ(フジテレビ系)などヒューマンドラマの名手である吉田紀子が脚本を手掛ける。
取材会では佐山の自宅兼クリニックになっている室内を山崎と松本が案内。1階に設けられた診察室では山崎が「子どもたちがリラックスして話ができるようにとぬいぐるみやおもちゃ、ハンモックが置かれています」と説明した。時間にきっちりしているという自身の役柄について山崎は「診察室の壁にかけられている、鳩時計は物語のキーとして登場するので注目して」と話していた。
大きなテーブルがある2階は、佐山の部屋と趣味のものが並ぶこだわりのスペース。患者のカルテをまとめたファイルが並ぶ棚の横に、鉄道愛好家の佐山が集めた列車の模型、ヘッドマーク飾られるなど自由な空間が広がっていた。撮影の合間に、共演者と食事を囲むこともあるという山崎。テーブルの横には、佐山がたしなんでいるチェロとKAWAIのアップライトピアノが置かれており、休憩時間に弾き語りを披露したこともあったそう。松本は「リクエストをすれば、調べて何でも弾いてくれる」と目を丸くしていた。
ある日の午後には、訪問看護士・川島雅紀に扮する戸塚純貴が山崎にリクエストした優理の『ドライフラワー』を泣きながら熱唱したことがあったそう。ミュージカル俳優としての血が騒ぐ時間もあるようだ。
プライベートでは、女優で妻の安倍なつみが昨年12月に第3子を出産したばかり。山崎は、「自宅でも現場でも子どもに癒やされている」とうれしそう。息子2人のために毎日、絵本の読み聞かせをすると明かした。くまとりすが出てくる絵本『いちばん しあわせな おくりもの』を読んだ際は、「『君が側にいてくれるなら、何にもいらないよ』というこりすの言葉に泣いてしまって。両サイド(にいる息子)を見たら2人共泣いていて。『ただそこにいるだけで良いんだよ』という思いを感じてくれて。いまなんて幸せなんだろうと思って、2人を抱きしめました」と目を潤ませていた。
撮影現場では、子どもたちとコミュニケーションを欠かさないと言う山崎。「リハーサル通り行かないこともあるけれど、自然体でそこにいてくれて、そのまま撮影に入ってくる子どもたちの姿はドキュメンタリーを見ているよう。子どもたちに助けられっぱなしの場面も多い」と話していた。