「スラダンの強キャラっぽい」 高校の学級日誌に描いた“友人の似顔絵”が大反響、作者は二十歳の藝大生

成人式を機に、高校時代の学級日誌を久々に発見。自分でも驚いたのは、自身が過去に描いた“完成度が高過ぎる”友人の似顔絵だった。アーティスト志望の学生がツイートした、絵心満点な写真が反響を呼んでいる。似顔絵の作者で二十歳の菅野湧己さんに聞いた。

学級日誌に描かれた似顔絵。「スラムダンクの強キャラっぽい」「山王にいそう」といった注目も【写真:本人提供】
学級日誌に描かれた似顔絵。「スラムダンクの強キャラっぽい」「山王にいそう」といった注目も【写真:本人提供】

担任の先生の“驚嘆コメント”にも注目 「山王にいそう」の声も

 成人式を機に、高校時代の学級日誌を久々に発見。自分でも驚いたのは、自身が過去に描いた“完成度が高過ぎる”友人の似顔絵だった。アーティスト志望の学生がツイートした、絵心満点な写真が反響を呼んでいる。似顔絵の作者で二十歳の菅野湧己さんに聞いた。

「成人式の日に高校に久しぶりに行って、高校の頃に内容そっちのけで友達の似顔絵描いた学級日誌が出てきた」

 紙面の縦いっぱいに、男性の顔の半分が描かれている。精緻なタッチで、目に力が宿っているように見える。投稿は9万件以上のいいねを集めている。

 そのリアルさに、「スラムダンクの強キャラっぽい」「山王にいそう」「顔認証できそうw」「凄まじい画力よw」といったコメントが続々届いている。反響について、菅野さんは「バズることは自分が意図していなくても突然起こりうるので驚きもありますが、たくさんの人に見ていただけることは素直にうれしい気持ちです」と受け止めについて明かした。

 現在、東京藝術大学の美術学部先端芸術表現科に通っている菅野さん。学部1年生で、今回、二十歳で今年の成人式に出席した。

 学級日誌は、高校3年の9月に、その時に持っていたシャープペンシルと鉛筆で描いたもの。「厳密に言うと、日誌自体は学校に保管してあって、この写真が久しぶりに出てきたと言う経緯になります」という。当時の“制作秘話”を聞くと、「当時から日誌に似顔絵を描いていた気がするのですが、その時にちょうど学級日誌が(友人の)顔の大きさと同じくらいなことに気がつき、半分顔を描けば面白いのでは? という軽い思いつきで始まったと思います」と教えてくれた。

 被写体となった友人とは今回ある約束をしたといい、「その友人は地方にいて成人式では会えなかったのですが、この日誌の写真を送って連絡をしました(ちなみに最初にバズったらご飯をおごる約束をしたので今度ご飯おごります。。)」。なんともほほえましい。

 ネット上でにわかに注目を集めているのが、“先生のコメント”だ。「担任より」の欄に、青文字で「いやーすごいなーほんとに すごいなーいやマジですごい(語彙力)」と、画力に驚嘆する素直な心境がつづられている。「先生のコメントが良い先生感半端ないですな」「先生のコメントが素敵すぎる」などの反響が寄せられている。

 菅野さんは「自分が入学してから卒業するまでずっと自分たちの学年を持ってくれた先生です。普段から生徒思いで生徒の背中を押してくれる素晴らしい先生で、そんな先生がいたからこそ、伸び伸びと学校生活を送れたのだと思います。感謝しています」。恩師への思いにあふれている。

 菅野さんは、約1200個の洗濯バサミが服を覆い尽くす作品を発表するなど、アート分野でセンスと技術を磨いている。今後の夢について、「アーティストとして自立できるようになるのが目標です。これからもさまざまな表現方法に触れていくと思いますが、ものを作る純粋な喜びと少しの子ども心を持ちながら作品を制作していきたいと思っております」と前を見据えている。

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