新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言による外出自粛が続く中、SNS上ではハッシュタグとともに同じ話題について投稿する「○○リレー」が流行りをみせている。人気タレントが自撮りを公開する「#自撮りリレー」、芸人が笑いを届ける「#ギャグリレー」などが話題となっているが、新たにAKB48のお気に入り楽曲を発表する「#AKB神曲つなぎリレー」がAKB48チームB・山邊歩夢から発信され、芸人やファンにも波及。思いの込められた取り組みが広がっている。

　SHOWROOM配信でファンの意見を取り入れ、「#AKB神曲つなぎリレー」をスタートさせた山邊は、16日午後9時に“聴くとハッピーになれちゃう1曲”として、「池の水を抜きたい」を選曲してツイート。ファンにハッピーが届くよう、AKB48公式YouTubeチャンネルで公開されているミュージックビデオ(ショート・バージョン)のURLをつけての投稿だった。

　こうしてスタートした神曲つなぎリレーは、次世代を担う18歳の山邊が村山彩希、山内瑞葵らにバトンを渡すと、AKB48内、姉妹グループにも広がっていき、柏木由紀が「君と虹と太陽と」、横山由依が「センチメンタルトレイン」、HKT48の新センター・運上弘菜が「恋するフォーチュンクッキー」、STU48のキャプテン・今村美月が「だらしない愛し方」「君は僕の風」「この涙を君に捧ぐ」など、メンバーが48楽曲愛たっぷりに神曲を発表した。

　さらに、AKB48グループ卒業生の指原莉乃にも広がったほか、大のアイドル好きとして知られるお笑い芸人の「しずる」村上純、ボンざわーるど、AKB48関連の番組スタッフや関係者にもバトンが渡り、ファンも思い入れのある神曲を投稿し、大きな盛り上がりを見せている。

　また、「引っ越しました」「青春と気づかないまま」「なんか、ちょっと、急に…」の3曲を選曲したAKB48グループ総監督の向井地美音は、「AKBを知らない方にもぜひ聴いてほしい曲たちです」とAKB48の神曲が広がることを願いながら、初代総監督である高橋みなみの神曲をリクエストした。

　AKB48全体の取り組みとしては、「おうち時間」を少しでも明るく楽しくしようと、15日に、「おうちから、ニッポンを元気に!!」をテーマした“OUC48プロジェクト”を発足。YouTubeではメンバーが主体となり作成した動画「365日の紙飛行機（おうちver.）」が公開され、SHOWROOMではメンバーが自宅からダンスをメインとしたパフォーマンスを披露する生配信する「おうち公演」を開催するなど、精力的な活動を展開している。