人気女子ゴルファー・小澤美奈瀬が本気のグラビアに挑戦「やると決めたらプロとして最後まで」
人気女子ゴルファーの小澤美奈瀬が本気度300%の限界グラビアに挑戦したセカンド写真集『MUSE』(講談社刊)が話題となっている。全米女子プロゴルフ協会のティーチング会員という本格的なレッスンプロの肩書を持ち、テレビや専門雑誌でも活躍する彼女が、なぜグラビアに挑戦したのか? その理由を聞いた。
今まで見せたことのない自分さえ知らない引き出しを開けてみた
人気女子ゴルファーの小澤美奈瀬が本気度300%の限界グラビアに挑戦したセカンド写真集『MUSE』(講談社刊)が話題となっている。全米女子プロゴルフ協会のティーチング会員という本格的なレッスンプロの肩書を持ち、テレビや専門雑誌でも活躍する彼女が、なぜグラビアに挑戦したのか? その理由を聞いた。(取材・文=福嶋剛)
――プロテストに合格することが小澤さんの夢だとお聞きしました。
「小さい頃からプロゴルファーになってツアーに出ることが夢でした。今でもテストを受けられるうちはその夢を諦めずに追いかけていきたいと思っています。そのためには自分の技術をこれからも向上させなくてはいけないので自分自身をコーチする目的でティーチングプロの資格を取りました」
――ゴルフは紳士淑女のスポーツと言われているそうですが、そんなゴルフ界に身を置く小澤さんがなぜグラビアに挑戦を?
「きっかけは、ゴルフ専門雑誌さんの連載企画です。カラーの見開き2ページを使ってヨガウエア姿でゴルフスイングの写真を紹介することになりました」
――体の動きを見せるための露出だったと。
「その通りです。でも初めは戸惑いました。過去にそういった撮影は1度もありませんし、露出とは正反対の真面目な人生を歩んできたので、雑誌を見て周りからあまり良く思われなかったらどうしようかと悩みました」
――決断にいたった理由は?
「コンセプトが『世界一わかりやすいレッスン』だったので、ゴルフのために一生懸命トレーニングをしてきた私の体を見て、みなさんの技術向上につながるならやってみようと決めました」
――そこから週刊誌のグラビア、そしてファースト写真集へと挑戦していきます。
「専門誌をご覧いただいた週刊誌の編集者さんから『グラビアをやってみないか?』と声を掛けていただき、初めは『え? 私が?』ってビックリしました。今まで頑張ってきた人生の証と言ったら大げさですが、ゴルフのために日々の食生活まですべてをささげてきた体を見せることで私の内面的な強さや美しさ、ゴルフのカッコ良さ、筋肉の付き方を写真から感じてもらうのも面白いかもしれないと思い決断しました」
――ご家族や周囲の反応は?
「グラビアをやると家族に報告したときはさすがに『大丈夫なの?』と心配されました。でも私がやると言ったらそっと見守ってくれました」
――撮影までのボディーメークは?
「日々のトレーニングに加えて撮影用のトレーニングも毎日始めました。これまで日本のゴルフ界でアスリートヌードの写真集を出した人はいないので、ゴルフ界の代表という自覚を持ってカッコ良い体に仕上げるために最終的には体脂肪を12パーセントまで落として撮影に臨みました」
――プレッシャーも大きかったと思います。撮影当日はいかがでしたか?
「周りで撮影を見ているギャラリーがいっぱいでした(笑)。でもここで恥ずかしい表情を見せたら一気に変な作品に傾いてしまうので、あくまで私はアスリートとしてのカッコ良い肉体を見せるんだと思って撮影の合間に『ガウンどうぞ』って渡されても『大丈夫です!』と言って堂々としていました」
――写真集はアスリートとしての一面だけでなく、女性としての一面も収められています。
「ありがとうございます。いつも真面目な表情ばかりなので、私の柔らかい表情も見せられて良かったです。女性の方たちから感想をたくさんいただいて、ゴルフに携わる友人からも『同じ女性としてここまで体を絞って鍛え上げて、ものすごく努力したのが伝わってきたよ。きれいだった』って言葉を掛けられて涙が出そうなくらいうれしかったです」
――挑戦が報われた瞬間ですね。
「はい。写真がきっかけで新しい景色を見せていただきました。もう二度とできないくらい厳しいトレーニングをしたので自信を持って『最高の写真集です』と言えますし、小澤美奈瀬という名前をきっかけにゴルフに興味を持ってくれた人が1人でも作れたらそれが一番うれしいです」
ゴルフもグラビアもプロであることを忘れずに
――そんな二度とないと思っていた写真集の続編が決まりました。
「率直にうれしかったです。1作目が最高の出来だったので、それを絶対に超えるものを作らなくちゃいけないと思いました。でもアスリート感を極めるのは見てくださる方も面白くないでしょうし、2作目は1作目にない一面を撮っていただこうと思いました」
――今回は『MUSE』というタイトルの通り、女性の美しさが前面に出ています。
「そうなんです。今回は色っぽい私も出せたらいいなと思っていたので、そういう仕草や表情にこだわってみました。自分が想像していた以上にカッコ良さと大人っぽさの両方を見せられたと思います」
――ファースト写真集はレッスンプロとして臨んだ撮影だったと思います。では今回のセカンド写真集はグラビアのプロとしての小澤さんなのか? それともあくまでレッスンプロとしての小澤さんなのか? どちらでしょう
「すごく良いご質問です。私はティーチングプロの小澤美奈瀬というのはいつも忘れないようにと心がけています。一方で2作目を出させていただくからには、1作目のようにグラビアでは素人ですといった雰囲気で進めてはいけないと思いました。そこでグラビアのプロとしての役割を果たすために今まで開けたことのない私の引き出しを開けて、私自身も見たことのない自分を見せようと頑張りました」
――ご家族や周りの方もきっと小澤さんのプロ魂を感じ取っているでしょうね。
「最初は心配していましたが、写真集を見たときに生半可な気持ちでやってないと感じてもらえましたし、これだけの努力ができるのは真面目な美奈瀬だからと言って私の挑戦を認めてもらえたことが本当に励みになりました。ゴルフだけでなくグラビアでも誰かに影響を与えられたことが大きくて、自信を持って自分を褒めてあげたいです」
――今後の活動は?
「本業のティーチングプロに関しては、これから世界中の有名なトップコーチの方たちにお会いして、私の引き出しをもっともっと増やして、技術も教え方もレベルアップしていきたいと思っています。グラビアは、もしまたお話があったら、今回の写真集も評価いただいたんだなと思って喜んで挑戦してみたいと思います」
□小澤美奈瀬(おざわ・みなせ)1992年愛知県出身。ジュニアゴルファー育成組織「坂田塾」で9歳からゴルフを始める。2015年からレッスンを開始し、17年に全米女子プロゴルフ協会のティーチング会員に。1年で50ヤード飛距離をアップした経験をもとに、現在は飛距離アップのレッスンを行う傍ら、メディアでも活躍している。1st写真集「challenge!」(講談社)は異例の好セールスを記録し、11月、2nd写真集「MUSE」(講談社)を発売。