沢村一樹、『DOCTORS』ファイナルのクランクアップで“男泣き”「まだ信じられない気持ち」
俳優の沢村一樹が、主演を務める3日放送のテレビ朝日系ドラマ『新春ドラマスペシャル DOCTORS~最強の名医~ファイナル』(火曜午後9時)のクランクアップを迎えたことが2日、分かった。
3日放送『新春ドラマスペシャル DOCTORS~最強の名医~ファイナル』
俳優の沢村一樹が、主演を務める3日放送のテレビ朝日系ドラマ『新春ドラマスペシャル DOCTORS~最強の名医~ファイナル』(火曜午後9時)のクランクアップを迎えたことが2日、分かった。
普段は患者に笑顔で優しく接するスゴ腕の外科医だが、自分が信じる医療のためなら目的・手段を選ばない非情な一面も持ち合わせる医師・相良浩介(沢村)。新春スペシャルをもって、ファイナルとなる大人気医療ドラマ『DOCTORS~最強の名医~』が、昨年末ついにクランクアップを迎えた。
『DOCTORS~最強の名医~』は2011年10月期に連続ドラマとしてスタートし、平均視聴率14.8%、最高視聴率18.5%を獲得。13年7月に放送されたパート2では平均視聴率18.3%、最終回には最高視聴率21.7%を記録し(※関東ビデオリサーチ調べ)、その後も連ドラシリーズのパート3、スペシャルドラマ4本を放送し、多くの視聴者を魅了してきた。
その集大成となるファイナルが3日に放送し、ついに完結することとなる。昨年末、全ての撮影工程を終えクランクアップを迎えた沢村と高嶋政伸(※「高」の正式表記ははしごだか)が、「DOCTORS」シリーズ11年間撮影現場をともにしてきた大勢のスタッフ・キャストを前に万感の思いを語った。
高嶋と2人そろってのシーンでのクランクアップとなった沢村。監督から「チェックOK」と声が上がると、現場からは大きな拍手が。花束を受け取った沢村は、「クランクアップにあたって何を言おうか考えようと思ったんですけど、まだあんまりピンときてなくて……」と胸の内を明かした。
また、長年にわたり出演してきた本シリーズについて、「一昨日くらいから、『あっ、終わりなんだ』と思い始めました。自分のなかで11年間ずっと『DOCTORS』が終わったら、『またね』と言っていたんですけど、もう『またね』じゃないんだなと……。なんだか、『またね』と言ってバイバイしていたのが、もう『またね』じゃないのかぁと思うと、すごく寂しい気持ちになって……。11年間、ライフワークの1つになっていて、『そろそろ『DOCTORS』だな』と思うと、相良先生を思い出す時間があったりしていたのが、『次はもうないんだよな』というのが、ちょっとまだ信じられない気持ちです」正直な思いを吐露した。
続けて、「ただ、この11年間、プロデューサーの皆さんのおかげで、同じスタッフさんを集めていただき、他のレギュラー出演者の方々も言っていましたが、すごく居心地のいい現場でした。皆さんが作った空気のなかで、僕らは楽しく過ごさせてもらったので、こういう11年を過ごせたのは…すごく……あぁ泣きそうだな……この作品との出会いもそうだし、こうやって同じスタッフさんと11年やれたのは、本当に幸せな11年間だったと思います……そして見てくださる視聴者の方が11年間応援してくださったおかげだと思うので、それも感謝しながら、1月3日のオンエア、楽しみにしたいと思います!」と11年間ともに作品を作ってきたスタッフ、キャストへの感謝を述べた。
最後には、「1つだけ……もしも『新DOCTORS』が始まったとき、僕がいないというのだけはやめてください(笑)。本当に幸せでした……皆さんのおかけで、本当に幸せな時間でした! ありがとうございました!」とコメントし、これまで撮影現場をクールにユーモアたっぷりに通してきた沢村の目には光るものが。横で沢村のあいさつを見守っていた高嶋がそっと歩み寄ると、2人は熱い抱擁を交わし、最後まで絆の強さを見せた。
そして少し遅れて高嶋がクランクアップ。沢村から渡された花束を手に、時おり笑い話も混じえながら11年間を振り返った。「『DOCTORS』では、いろいろ考え、いろいろ悩んだ」と高嶋。「この11年間の『DOCTORS』でいただいた、宝石のような財産は今後の私の役者人生に必ず活かしたいと思います」と力強く宣言した。
沢村、高嶋の口から語られた『DOCTORS』へのさまざまな思い、そして感謝の言葉に、静かに聞き入っていたスタッフ。最後には2人に惜しみない拍手がおくられ、11年間にわたる『DOCTORS』の撮影に終わりを告げた。