【INOKI BOM-BA-YE×巌流島】“逸材”宇佐美秀メイソン、元K-1王者クラウス撃破 兄・パトリックへ勝利のバトン
12月28日、両国国技館で行われた「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」で、宇佐美秀メイソンがアルバート・クラウスに3対0(30-27、30-27、30-28)の判定勝利を収めた。巌流島といえばロープのないリングでの異種格闘技戦がメインだが、この試合はリングにロープを張ってのキックボクシングルール(3分3R)で行われた。
元K-1王者のアルバート・クラウスに判定勝ち
12月28日、両国国技館で行われた「INOKI BOM-BA-YE×巌流島in両国」で、宇佐美秀メイソンがアルバート・クラウスに3対0(30-27、30-27、30-28)の判定勝利を収めた。巌流島といえばロープのないリングでの異種格闘技戦がメインだが、この試合はリングにロープを張ってのキックボクシングルール(3分3R)で行われた。
宇佐美の主戦場はMMAで、キックボクシングは今回がデビュー戦だ。兄・宇佐美正パトリックとともに逸材と言われており、今大会プロデューサーの谷川貞治氏からも「宇佐美兄弟は数年後に日本の格闘技の天下を取る」と評価されている。
一方のクラウスといえば、すでに現役は引退しているものの、2002年、魔裟斗に勝利しK-1 WORLD MAX歴代王者に輝き、「K-1 MAX 四天王」と呼ばれた一人である。そんなクラウスが日本でリングに復帰にするということで、当時のファン含め大きな注目が集まった。
1R、クラウスのインローで宇佐美がバランスを崩すが、宇佐美はガードの上からフックを連打し、ローキックを封じる。宇佐美は左右フックの連打から左ヒザをつなげてクラウスのスタミナを削り、ガードを固めたクラウスに対し今度は左ボディを入れていく。
2R、クラウスが手数とパワーで巻き返すも、前進してプレスをかけるクラウスに対し、宇佐美はノーモーションの左ストレートと左膝を的確に当てていく。一方の宇佐美もクラウスのパワーに押され、スタミナを削られたか。
3Rも手数ではクラウスがやや上回るが、ダメージはクラウスのほうが大きく、元K-1王者相手にも宇佐美はパワー負けしていなかった。二段の飛び膝や回転蹴りも見せ、若さが経験に勝った試合内容であったが、顔から出血しながらも最後まで闘争心を切らさないクラウスの姿に、会場のファンからは拍手が送られた。
試合後、宇佐美は「お兄ちゃんが年末に試合あるので、そっちも応援よろしくお願いします」と語った。兄・宇佐美正パトリックは大晦日のRIZINでブラックパンサー・ベイノアとの対戦(RIZIN MMA ルール)が決定している。兄弟そろって勝利を挙げ、朝倉兄弟のような存在に近づけるか。