コロナに負けない!英国99歳男性が自宅の庭を100回歩き、募金22億円集め話題に

第2次世界大戦で従軍した英国の99歳男性が、新型コロナウイルスとの闘いを続ける国民健康保険サービス(NHS)への寄付として、自宅の25メートルを100回歩く目標を立てて募金活動を開始。13日に見事目標を達成したが、当初予定の1万7000倍に当たる1700万ポンド(約22億円)以上の寄付を集め、話題を呼んでいる。英国の公共放送「BBC」が報じている。

英国の病院に寄付されたバス【写真:Getty Images】
英国の病院に寄付されたバス【写真:Getty Images】

英BBC報じる、当初予定の1万7000倍もの額を集める

 第2次世界大戦で従軍した英国の99歳男性が、新型コロナウイルスとの闘いを続ける国民健康保険サービス(NHS)への寄付として、自宅の25メートルを100回歩く目標を立てて募金活動を開始。13日に見事目標を達成したが、当初予定の1万7000倍に当たる1700万ポンド(約22億円)以上の寄付を集め、話題を呼んでいる。英国の公共放送「BBC」が報じている。

 話題になっているのは、第二次世界大戦で英国陸軍大尉として従軍した99歳のトム・ムーアさん。その様子は英南部の自宅からBBCで中継された。ベレー帽姿の兵隊が両脇で直立不動する中、胸に勲章を輝かせた正装姿のムーアさんは歩行器を使いながら、ゆっくりと、それでもしっかりとした足取りで自宅に庭を歩いた。

 臀部の骨折とガンの治療を乗り越えたムーアさんはNHSへの寄付として、4月30日の100歳の誕生日までに庭を100回歩くことも目標に設定。13日に目標の100回目のラップを完了させると、周囲から歓声が起こった。当初、1000ポンド(13万円)の募金を集めることを希望していたが、99歳の粋な挑戦に、80万人が共感。22億円もの募金を集めることになったという。

 目標を達成し、NHSへの最高の恩返しを果たしたムーアさんは「元気です。みんなも元気であることを願っています」と喜びを表現。さらに、「こんな素晴らしい機会に参加できると夢にも思わなかった」と語った。

 ボリス・ジョンソン首相も感染した新型コロナウィルスに対し一丸となって戦う英国で、99歳のムーアさんは国民的英雄として注目を浴びている。

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