King & Princeの平野紫耀が主演を務めるTBS金曜ドラマ「クロサギ」（午後10時）が、24日に最終回を迎えた。

(※以下、ドラマの内容に関する記載があります)

　同作は、平野演じる詐欺によって家族を失った主人公・黒崎高志郎（くろさき・こうしろう）が、「詐欺師を騙す詐欺師＝クロサギ」となって、本当の「敵」を探し出し打倒していく物語。原作は黒丸・夏原武による漫画「クロサギ」シリーズ。

　詐欺被害に遭った父が起こした事件をきっかけに家族を失った黒崎は、詐欺師への復讐（ふくしゅう）を決意。詐欺師界のフィクサーで甘味処「かつら」の店主・桂木敏夫（三浦友和）のもとで「詐欺師のみを騙す詐欺師“クロサギ”」となった。父を騙した詐欺師・御木本（みきもと／坂東彌十郎）を潰した黒崎は、父の破産にとどめを刺した「ひまわり銀行」の執行役員・宝条兼人（佐々木蔵之介）にたどり着いた。

　誘拐された・吉川氷柱（黒島結菜）を救出した黒崎。宝条を追い詰めるため、50億円の融資話をもとに勝負を仕掛ける。しかし宝条はこれが黒崎の詐欺だと気づいていた。

「いるんでしょ？　黒崎さん」と監視カメラを見ながら黒崎を探す宝条。ついに黒崎がいる部屋を見つけた宝条は、「あなたのお父様のことはよく覚えています。私の力不足で、大変申し訳ない結果になってしまった。どうすれば、お気を静めていただけますか」と話しかける。「お前の詐欺で殺したと世間に公表すればな」と静かに答える黒崎。しかし宝条は黒崎に近寄り、小声で「どうせ、どこかから撮ってるんでしょう」と耳打ちする。「もうやめませんか。あなたはまだ若い。不毛なことで人生を浪費するのはもったいないですよ」と伝え、融資話には乗らなかった。

　このシーンにSNS上では「ば、バレてる！」「怖い怖い怖い」「恐ろしやー。恐ろしやー」とハラハラする声が挙がった。

　宝条は別のファンドから資金を調達。しかしそのファンドは黒崎が買収していた。二重に罠を仕掛けていたのだ。全てを悟った宝条は、「御木本さんだけで満足しておけばよいものを。あなたが殺したんでしょ？　あなたとお父様は似てますね。自分の思いのためなら、人を殺しても良いと思っている」と揺さぶりをかける。「私も殺しますか？」と問う宝条に、黒崎は「お前は生きて償え」と語り、その場を後にした。

　黒崎がクリスマスムード漂う街中を歩いていると、目の前からサンタクロースの格好した男が近づいて来る。サンタは黒崎の腹を二度刺すと、そのまま去っていった。男は宝条と関係の深い政治家・蒲生の秘書だった。

　薄れゆく意識の中で、黒崎は氷柱に電話をかける。氷柱は、宝条を捕まえることができる証拠が入った黒崎のコートを探す。証拠は警察の手に渡り、宝条は銀行から切り捨てられ刑事告訴された。

　病院で意識を取り戻した黒崎は、氷柱の実家に向かい食卓を囲んだ。氷柱は黒崎を成田まで送って行く。氷柱の耳には、「好きな人ができたらつける」と決めたイヤリングが揺れていた。

　黒崎は氷柱に手紙を書いていた。「いつか俺が足を洗って、俺の全部を受け止めてくれる人に出会ったら、新しい家族と生きていけるかもしれないって。俺はいまでもそんなことはありえないと思ってる。でももしもそんな未来があるとしたら、俺が一緒に生きたいと願うのは、吉川氷柱だと思う」。

　6年後、氷柱は検事になった。街中の横断歩道ですれ違う2人。お互いふと振り返るが、目が合うことはなかった。黒崎は笑みを浮かべながら、また「旅」を続けるために歩き出した。SNS上では、「最後泣ける」「涙が止まりません」「幸せになってくれ！」「氷柱、イヤリングしてるじゃん！！」「あああ、交差点、すれ違いの振り返りぃぃぃ」と興奮の声が挙がっている。