広瀬すず「エル べストアクトレス賞」を受賞 来年の抱負は「もうちょっと前のめりに」

ファッションメディア「ELLE(エル)」が20日、「エル シネマアワード 2022」の受賞者を決定した。「エル べストアクトレス賞」に広瀬すず、「エルメン賞」には窪田正孝が輝いた。

「エル べストアクトレス賞」を受賞した広瀬すず
「エル べストアクトレス賞」を受賞した広瀬すず

窪田正孝「エルメン賞」を受賞

 ファッションメディア「ELLE(エル)」が20日、「エル シネマアワード 2022」の受賞者を決定した。「エル べストアクトレス賞」に広瀬すず、「エルメン賞」には窪田正孝が輝いた。

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 本アワードは2015年から始まり、「ELLE」がその年に公開された映画作品を独自の視点で選定する映画賞。日本の映画界で輝く女優に贈る「エル ベストアクトレス賞」、優れた監督に贈る「エル ベストディレクター賞」、今後の活躍が期待される女優に贈る「エル・ガール ライジングアクトレス賞」、今年目覚ましい活躍をした男性に贈る「エル メン賞」の4部門を設けている。

 今年最も輝いた女優に贈られる「エル べストアクトレス賞」は、映画・ドラマ・舞台と年々演技の幅を広げ、挑戦をし続ける女優の広瀬が受賞。受賞作「流浪の月」では、過去の傷を背負い生きてきた女性を熱演した。広瀬は「作品を賞という形でいただけたことは素直にものすごく嬉しいしありがたいなと思います。そんな風に一人でも多くの方に自分が出た作品を通していろいろなものを届けられたんだなと実感できました」と感謝。

「『流浪の月』はいまだに、きちんと観ることができないんです。共演者の方や、撮影チームが韓国から来てくださったので、自分にはない引き出しを発見できて、すごく刺激的な作品になっているので、自分自身では見返すことができていないです。今までは心の支えになるような作品が多かったのですが、何か自分を奮い立たせたいときに見る作品だなと思っています。感情に触れる瞬間までストイックに全員が向き合っていくというのは、かなりぜいたくで心強い現場でした。来年は、自分発信でいろいろできたらいいなと思います。私は自分から積極的に行動するよりも人についていくタイプなので、2023年は25歳になり、仕事を始めて10年経つので、ちょっとずつ自分自身でも動いていかなきゃ、自分で何か作っていかなきゃという気もしています。もうちょっと前のめりに(笑)。その行動力がほしいなと思っています」と抱負を述べた。

 今年最も輝いた男性に贈られる「エルメン賞」は窪田が受賞。受賞作「ある男」は「第79回ベネチア国際映画祭」オリゾンティ・コンペティション部門出品、「第27回釜山映画祭」のクロージング作品に選出され、海外でも高い評価を得た。「まさか自分なんかがいただけるとは思っていなかったので、すごく光栄な気持ちです」と喜びのコメント。

「2020年にNHK連続テレビ小説『エール』と月9ドラマをやらせてもらったり、テレビの仕事を中心にしたりしていたのですが、自分のこの仕事の中でひとつしおりをつけたいと思う瞬間があって、映画がすごく好きだったのでトライしたいなと思っていたときに最初にお声がけいただいた作品が『ある男』でした。ドラマにはドラマのよさがあるし、映画には映画のよさがあるのですが、芝居にどっぷり浸かることができて、その瞬間を切り取ってくれるのが映画だなと。映画の空間の中で経験豊富な俳優さんたちとお芝居させてもらう刺激も大きく、俳優という仕事の深みや面白さをより感じられたのが『ある男』という作品でした」と同作への思いを口にした。

 最も優れた監督に贈られる「エル ベストディレクター賞」では、新進気鋭の映画監督・早川千絵が受賞。今後活躍が期待される若手に贈る「エル・ガール ライジングアクトレス賞」には、21歳にして表現者として頭角を現し、日本映画界での常に存在感を提示し続ける女優・河合優実が受賞した。

次のページへ (2/2) 【写真】「エルメン賞」を受賞した窪田正孝
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