神木隆之介、“ちょんまげ”姿で時代劇映画に主演 佐藤浩市、松山ケンイチら豪華共演
俳優の神木隆之介が、2023年6月23日公開の映画「大名倒産」で主演を務めることが14日に分かった。併せて、キャスト9人、ティザービジュアル、特報が初解禁となった。
2023年6月23日公開 ティザービジュアル&特報が初解禁
俳優の神木隆之介が、2023年6月23日公開の映画「大名倒産」で主演を務めることが14日に分かった。併せて、キャスト9人、ティザービジュアル、特報が初解禁となった。
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ベストセラー作家・浅田次郎氏の傑作時代小説「大名倒産」(文春文庫刊)。2019年に上下巻で単行本が出版されると「面白い!」と話題になった作品が、ついに実写映画化。監督は「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」「老後の資金がありません!」「そして、バトンは渡された」などを手掛けた前田哲。本作が時代劇初挑戦となる。脚本は、映画「七つの会議」やドラマ「半沢直樹」の丑尾健太郎と、ドラマ「特捜9 season2~4」「下町ロケット」の稲葉一広の共同脚本。
本作は、ひょんなことから越後丹生山藩・第十三代藩主となる青年・松平小四郎(神木)。庶民から一国の殿様へと、まさにシンデレラストーリー……かと思ったのもつかの間、実は25万両、現在の価値で借金100億を抱える、ワケあり藩だった。藩の命運を託された小四郎の人生逆転エンターテインメントだ。
主人公・小四郎役には、23年4月から放送開始する連続テレビ小説「らんまん」(NHK)主演も決定した神木が務める。月代(さかやき)と呼ばれる前髪部分の無い“ちょんまげ”姿を披露するのは本作がキャリア初。いきなり若殿(プリンス)になったと思ったら100億もの借金を背負わされるという、“巻き込まれ系プリンス”をコミカルに演じる。
また、小四郎の幼なじみ・さよ役に杉咲花、うつけ者だが心優しい小四郎の兄・松平新次郎(まつだいら・しんじろう)役に松山ケンイチ、丹生山藩の勘定奉行・橋爪佐平次(はしづめ・さへいじ)役に小手伸也。病弱だが聡明な兄・松平喜三郎(まつだいら・きさぶろう)役に桜田通。小四郎の育ての父・間垣作兵衛(まがき・さくべえ)役に小日向文世、母・なつ役に宮崎あおい(※「崎」の正式表記はたつさき)。小四郎の教育係・磯貝平八郎(いそがい・へいはちろう)役に浅野忠信。そして、小四郎を藩主に任命する実の父、一狐斎(いっこさい)役に佐藤浩市と、日本映画界を代表する豪華キャストが集結。
このたび解禁となったティザービジュアルは、神木演じる小四郎が印刷されたお札と小判が散乱し、中央のお札からは困り果てた顔の小四郎が抜け出そうとしている。更にはお札が折り曲がって「笑顔」「泣き顔」になっている小四郎も。特報では、父・一狐斎から藩主を命じられ、シンデレラストーリーが始まる予感から一転、借金100億を抱えた藩を託され「無理だよ~」と思わず本音をこぼす小四郎の姿が、これまでの時代劇とは一線を画すような、ポップでカラフルな世界観で描かれている。
プロデューサーは原作を読み「神木さんしかいない!!」とイメージ
制作陣、出演者のコメント全文は以下の通り。
○監督・前田哲
政治家さんたちの言動を見聞していたら、この国の未来が心配になり、いてもたってもいられなくなって本屋に駆け込んだら、小説『大名倒産』に出会いました。なんと!この国を救うヒントがあるではありませんか。藩も国も会社も家族も要はリーダー次第。どういうリーダーを選ぶべきなのか? リーダーはどうあるべきなのか? 大判小判のように煌めく俳優陣が、観客の皆さんの現在と未来を明るく照らす! 楽しくてタメになって思わず笑顔になる映画であります」
○プロデューサー・石塚慶生
「浅田先生の原作を読みながら、小四郎=神木さんしかいない!! とイメージしていたので、それが実現したことが、この上なく嬉(うれ)しいです。さらに小四郎を取り巻く面々は、キャラクターにバッチリはまった最高峰のキャストが勢揃いし、プロデューサーとして、感謝感激、恐悦至極です。幕府との駆け引き、味方の裏切りなどドキドキハラハラあり、カラフルな衣装や美術の視覚的な楽しさもあり。果たして『いきなりプリンス』の驚きの結末は!? 是非スクリーンでの小四郎たちの活躍をご期待ください!」
○神木隆之介
「小四郎役をやらせていただきました、神木です。今回共演経験のあるキャストの皆さまも多くて、とても嬉しかったです。京都での撮影は、景色も綺麗で画も美しくなっていると思います。キャスト、スタッフの方々に支えていただきながら頑張りました。ぜひ楽しんでください!」
○杉咲花
「熱い炎を抱く心優しい勇者たちの物語に魅力を感じました。こんな人がいてくれたら逆境もきっと乗り越えていくことができるだろうと思うような、けろりとした逞しさを持つさよという人物を演じられて嬉しかったです。立ちあがること、伝えること、信じることの美しさを改めて感じることのできる作品になるのではないかなと胸を膨らませています」
○松山ケンイチ
「また前田哲監督とご一緒できたことはとても嬉しく思います。神木君とはまた一緒にできますので好きなアニメの話を聞こうと楽しみにしていました。初めて脚本を読んだ時、佐藤浩市さんが演じる父親がとんでもない父親だなと思いました。ですが、、、ここで話すのはやめておきます。短い期間でしたが、初めてご一緒する方もたくさんいたので、楽しい出会いがあった現場でした。時代劇ですが、結構自由にやらせて頂きました。他の皆さんも結構自由にやっていました。それが今の時代劇なんじゃないかと思いますし、見やすさにも繋がると思います」
○小日向文世
「私が演じた作兵衛は、真面目な人間です。実の子ではない小四郎を一生懸命育てて、20歳になると殿の元に帰すという過酷な運命も受け入れる。そして塩引鮭作りの名人という設定なのですが、鮭をさばくのは初めてのチャレンジだったので大変でした。神木君の事は少年の頃から知っているので、共演していて本当の親として成長を見守るような気持ちになりました。出来上がりを本当に楽しみにしています」
○小手伸也
「今回、京都で撮影する時代劇映画ということで、非常に厳かな心境でカツラ合わせに伺ったのですが、気がついたら『七三分けにした小手伸也に髷(まげ)が乗っかっているだけ』という予想外の仕上がり具合で、“あ、意外とポップな作品だ。”と撮影前から一気に緊張が和らぎました(笑)。事実、内容は時代劇でありながら非常に現代的で、笑って泣ける痛快エンターテイメント作品になっております。ご期待ください!」
○桜田通
「映画での時代劇は初めての挑戦だったのですが、気心が知れた仲間が真ん中で物語を引っ張ってくれていたので、とても心強く、大名倒産の世界を楽しみながら撮影をすることができました。熱く優しい、家族の繋がりや人々の想いが詰まったとても素敵な物語になると思います。皆様どうぞお楽しみに!」
○宮崎あおい
「約20年ぶりの前田組への参加。こんな再会があるから、一つのことを長く続けるということは幸せだなと思います。現場で一瞬お会いできた神木さんがニコニコ爽やかでとても素敵(すてき)だったので、きっとこの作品は見てくださる方がクスッと笑って幸せになれる映画になっていくのだろうと思いました。私も、完成を楽しみにしています」
○浅野忠信
「神木くんと共演させて頂いたことはありましたが、時代劇での共演は初めてでした。どうやって演じるんだろう? と思うような場面も面白おかしく殿を演じてくれるので、上手いなと思ってずっと見ていました。杉咲さんや浩市さんなど、皆さん面白くて、心強かったです。僕が演じた平八郎は何しろ静かな人だったので、小四郎とさよの後ろでひたすら真面目な顔をしていました(笑)」
○佐藤浩市
「神木くんとは初めてご一緒しましたが、キャリアが長いのでしっかりしていらっしゃるし、年齢以上に経験が醸し出すものがあると思いました。今は時代劇といっても、本格的な時代劇もあれば、意外と現代劇的な作品もある。そういった中で、この『大名倒産』が良い作品になることを期待しています」