前澤友作氏としずちゃんの婚約者・佐藤達 47歳の2人に感じる共通点【記者コラム】
南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さん(43)が、俳優の佐藤達(とおる)さん(47)との婚約を発表した。取材をすると、佐藤は、国立大卒のインテリながら、在学中から芝居を続けている演劇苦労人だった。紙芝居芸人でもあり、自身のYouTubeチャンネルには、楽しそうに芸を披露する姿があった。そして、私は大資産家・前澤友作氏(47)の言葉を思い出した。
大資産家とアルバイト生活の違いはあれど…
南海キャンディーズのしずちゃんこと山崎静代さん(43)が、俳優の佐藤達(とおる)さん(47)との婚約を発表した。取材をすると、佐藤は、国立大卒のインテリながら、在学中から芝居を続けている演劇苦労人だった。紙芝居芸人でもあり、自身のYouTubeチャンネルには、楽しそうに芸を披露する姿があった。そして、私は大資産家・前澤友作氏(47)の言葉を思い出した。(ENCOUNT編集部ディレクター・柳田通斉)
しずちゃんは7日深夜、相方がメインパーソナリティーのTBSラジオ「JUNK 山里亮太の不毛な議論」(水曜深夜1時)で、佐藤との婚約を発表した。それが活字ニュースで広まると、「佐藤健と婚約」と見間違える人々が続出した。
佐藤健は多くの人が知る人気俳優だが、「佐藤達」については、私も情報がなかった。所属事務所の公式サイトをクリックしたが、アクセス集中で開けない。調べた同事務所の番号に電話をすると、佐藤が、茨城大理学部物理学科卒で高校理科の教員免許を取得していることが分かった。ただ、在学中から演劇にのめり込み、現在まで舞台を中心に芝居を続けてきたとのこと。「紙芝居芸人」としても活動し、ピン芸人日本一を争う「R-1グランプリ」にも2度、出演していた。担当マネジャーに確認すると、「芸能活動だけでは生活できないので、現在も焼き鳥店でアルバイトをしています」との回答があった。
大きな驚きはなかった。売れっ子になれるのは、ごくわずかの芸能界。佐藤のような例は少なくないからだ。ただ、しずちゃんに「(佐藤の)お芝居がすごい」と言わしめるほどの実力者。どんな演技、活動をしているのかが気になり、彼のYouTubeチャンネル「俳優 佐藤達の紙芝居」を見ると、ほんわかとした雰囲気と秋田弁に引き込まれた。スケッチブックの紙をめくりながら、トークする時の目はキラキラ。「この人は幸せなんだ」と感じさせられた。
そして、前澤氏の言葉を思い出した。今年3月、ENCOUNTが企画したUber Eats(ウーバーイーツ)日本代表・武藤友木子氏との対談企画で、前澤氏はこう話している。
「(人生)好きなことをやるのがいいですね。好きなことを突き詰めると、それがビジネスになったりします。僕の場合は、音楽が好きで始めたバンドがメジャーデビューし、ちょっとしたビジネスになりました。次に集めていたレコードを売ったら、それが通信販売会社に。そして、好きな洋服も(ネット通販で)売れちゃったという感じです。『好きこそものの上手なれ』で、好きなことをやっている人は輝いているし、一番パフォーマンスが高い状態になります。僕は宇宙も好きですし、同じように『好き』と言っている飛行士、技術者の方々を通して、ビジネスの可能性とかも、その都度に生まれるわけです。なので、親に反対されても、泣かれても、好きなことを貫いていると、『何かいいことがあるよ』と言いたいです」
このとき、前澤氏の目も少年のように輝いていた。好きなことをビッグビジネスに繋げられるのは、前澤氏の才覚だと思う。だが、好きなことを仕事にして継続できている幸せは、佐藤も感じていることだろう。
そして、佐藤は、「理解者」のしずちゃんを伴侶にする。山里の番組終盤に出演した際には、「僕がうまくいかない時でも、近くで『ニカッ』と笑ってくれます。温かいお茶が出てきた感じになります」と、しずちゃんへの愛を口にしている。「好きなこと」を続けながら、手にした最高のご褒美。これからは「好きな人」と歩を進めていく。