【エルピス】謎の男の正体、ついに判明 眞栄田郷敦“拓郎”の演技にネット反響「凄まじくいい」

女優の長澤まさみが主演を務めるフジテレビ系月10ドラマ「エルピス‐希望、あるいは災い‐」の第7話が5日、放送された。自嘲や軽蔑、核心に迫る様子を細かい表情であらわす眞栄田郷敦の演技に、視聴者からは「凄まじくいい」との声が多く上がっている。

眞栄田郷敦の演技に注目【写真:(C)フジテレビ】
眞栄田郷敦の演技に注目【写真:(C)フジテレビ】

フジテレビ系月10ドラマ「エルピス‐希望、あるいは災い‐」の第7話

 女優の長澤まさみが主演を務めるフジテレビ系月10ドラマ「エルピス‐希望、あるいは災い‐」の第7話が5日、放送された。自嘲や軽蔑、核心に迫る様子を細かい表情であらわす眞栄田郷敦の演技に、視聴者からは「凄まじくいい」との声が多く上がっている。

(※以下、ドラマの内容に関する記述があります)

 長澤まさみ4年半ぶりの連ドラ主演作。スキャンダルによって落ち目となったアナウンサーの浅川恵那(長澤)とバラエティー番組の若手ディレクター・岸本拓郎(眞栄田)らが、10代の女性が連続して殺害された事件の冤罪(えんざい)疑惑を追う中で、一度は失った“自分の価値”を取り戻していく姿を描く。

 松本死刑囚の冤罪(えんざい)を証明するための調査報道がきっかけで、落ち目の深夜テレビ担当アナウンサーから報道キャスターへと返り咲いた恵那。多忙な毎日の中で調査に裂ける時間は減るも、警察に対して絶大な力を持っていた副総理大臣の大門が事件のあった八飛市の出身だと気付き、新聞記者のまゆみ(池津祥子)に大門について調べるよう依頼する。

 恵那に情報を持ってきたまゆみは大門が事件に関与しているのではないかという恵那の考えを受け入れた上で、権力者の元にはさまざまな無理難題が持ち込まれること、もし当時警察庁長官だった大門が何らかの理由で真犯人逮捕を妨害するような圧力をかけていたとしたら、それは大門自身にとってもかなりリスクの高いことであることを説明。その上で、もし大門が事件に関与しているのだとしたら、それは「彼にとって相当に近しく、有力な人物からの頼みだったことは間違いないでしょうね」と話すのだった。

 一方の拓郎は、放送により世間を賑わせたことの責任を取って経理部に移動させられていた。彼もまた独自に調査を続けてはいたが、新しい事実などは掴めず。同じ理由で関連子会社に移動させられた村井(岡部たかし)に「結局このまま進展なしで世論が冷めていくだけな気がします。再審請求とかDNA再鑑定とか、そういうのはもう絶対に動かせない気がしてきました」と愚痴をこぼしていると、そこに松本死刑囚の事件のDNA再鑑定が行われるというニュースが飛び込んでくる。

 驚いた拓郎は恵那と一緒に松本死刑囚の担当弁護士の元へ。話を聞きにきた恵那たちに弁護士は、再来月に退官することが決まっている裁判長がいることを明かし「こういう人がまれに、こうした奇跡的な決断を下すことがあるんですなぁ。私も目の当たりにしたのは初めてです」としみじみと話す。「この結果によって我々は、さまざまな現実を確かめることになる」という弁護士の言葉を噛み締める恵那と拓郎。しかし再鑑定の結果、弁護側はDNA不一致、検察側はDNA検出されずという報道がなされる。必ずしも正しいことがまかり通るわけではないと達観していた拓郎はショックを受けることはなかったが、再鑑定や事件関係者の良心に期待していた恵那は納得のいかない表情。冷静に現実と向き合う拓郎に大門副総理周辺の重要人物のリストを送ると、大門が事件に関わっている可能性を打ち明け「その人たちのことを調べたい」と依頼する。

 忙しいことを言い訳に自分で動こうとしない恵那に反抗的な態度を取りつつも、依頼を受ける拓郎。そこに、以前聞き込みにいくも何も話すことはないと拓郎たちを追い返した平川刑事から「全部話したくなったから50万円用意してくれ」と連絡が入る。どういう心境の変化かと尋ねる拓郎に平川は「馬鹿らしくなったんですよ、一言で言うと」と話すと、目撃証言が覆ってDNA再鑑定にまで進んだにもかかわらず検察側が動こうとしないという現実を投げやりに嘆き「終わりですよ、うちは。とっくに終わってるんです」「無実ですよ、松本は」と吐き捨てる。

 そして松本死刑囚の逮捕が冤罪であることは当時現場に人間みんなが感じていたこと、真犯人をどうしても逮捕させたくない人間が組織のかなり上の方にいる雰囲気があったことを明かす。「それって、真犯人が誰か分かってたってことですね」と突っ込む拓郎に、平川は「ま、上は知ってたかもですね。僕らはいまだに知らされてませんけど。署内でこの話は超タブー。開けちゃいけないパンドラの箱なんでね」と返す。そして警察も検察も信用していないため、自力で真犯人を探すしかないと言う拓郎に、15年前の事件ではなく、その事件との類似点が多く同一犯なのではないかと言う可能性のある1年前に起きた少女殺人事件を追うようアドバイスを送る。

 事件について調べるために再び八飛市を訪れた拓郎は、改めて八飛市での大門の力の強さを再確認する。そして地元の喫茶店の店主から、商店街のほとんどの土地を持っている本城建設の本城と大門が幼馴染であること、本城の長男が恵那が以前出会った事件について何かを知っていそうな“謎の男”であることを知らされるのだった。

 登場時から怪しいと話題になっていた永山瑛太演じる“謎の男”が、大門の幼馴染の長男であるとわかった今回。タイトル「エルピス」が指す「パンドラの箱」という言葉も劇中に登場し、ますます内容が加速している。組織が必ずしも一枚岩ではないことや正義の脆さ、被害者の知られたくない過去など考えさせられる内容も多く「視聴者の心を刺しにくるドラマ」「解決して欲しいけど終わってほしくない作品」という感想が上がっている。

 今話では恵那の元恋人で大門とも懇意にしている斎藤(鈴木亮平)が、大洋テレビをやめてフリージャーナリストの肩書きで政治経済コメンテーターとしてテレビ出演している様子も描かれており、斎藤の転身に「何考えてるのか…」「斎藤はどうなっていくの」と戸惑う声も。

 恵那に本音をつけるシーンや刑事から松本氏逮捕の全容を聞いている時の細かい表情など、回を増すごとに切れ味を増す眞栄田の演技にも注目が集まっており「お芝居がいい」「ギラギラした目、凄まじくいいな」と絶賛するコメントが多数見られている。

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