テドロス事務局長の辞任求める署名100万人を突破 トランプ大統領との対立深刻
米国のオンライン著名サイト「Change.org」で行われている世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長の辞任を求める署名が24日、100万人を突破した。
「中国寄り」VS「政治利用をやめて」
米国のオンライン著名サイト「Change.org」で行われている世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長の辞任を求める署名が24日、100万人を突破した。
署名活動は1月31日に始まり、3月25日に50万人を達成した。4月に入ると、米国トランプ大統領がWHOを「中国寄り」と批判。テドロス氏は「政治利用をやめて」と反論したものの、署名の数は増え続けた。
トランプ大統領はWHOへの資金拠出停止を指示。共和党議員団は再開の条件としてテドロス氏の辞任を求めるなど、混乱が続いている。
テドロス氏のツイッターには、中国や習近平国家主席との関係を皮肉る大量の風刺画・コラ画像が貼られるなど、収拾がつかない状態になっている。
麻生副総理兼財務相は署名運動の背景について、テドロス事務局長の前任が中国人だったことを前置きし、「チャイニーズ・ヘルス・オーガナイゼーションじゃないかと、CHOに直せという声が、わんわん出たんですよ。これがもとですから、この話は」と指摘。
「中国で武漢のウイルスなんかないなんて言った。もっと大変だと言っておけば、(各国は)もっと早く対応できたんだっていうのが、ほとんどの不満のもとです」と語っている。