【猪木祭り】1番乗りで猪木軍入りを表明したイゴール・タナベが激白「僕は柔術日本一だと思っている」

10月に心不全で亡くなったアントニオ猪木さんの追悼イベント「INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国(猪木祭り)」(12月28日、両国国技館)。もうすぐ開催までひと月というのに、いまだ対戦カードがひとつも出ないという事態に陥っている。

「必ず(旅立った)猪木さんを喜ばせます」と語った猪木軍のイゴール
「必ず(旅立った)猪木さんを喜ばせます」と語った猪木軍のイゴール

アントニオ猪木さんはレジェンドで別格

 10月に心不全で亡くなったアントニオ猪木さんの追悼イベント「INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国(猪木祭り)」(12月28日、両国国技館)。もうすぐ開催までひと月というのに、いまだ対戦カードがひとつも出ないという事態に陥っている。

 それでも、現段階で発表になっているのは「令和猪木軍」VS世界の格闘技による対抗戦だが、猪木軍に一番乗りで名乗りを挙げた男がその正体の一部を現し始めた。“柔術ニンジャ”イゴール・タナベである。

 イゴールは19日に巌流島のYouTubeチャンネル、さらに20日にはアントニオ猪木のYouTubeチャンネル「最後の闘魂」に登場。生い立ちから柔術8年連続日本一の経緯、もちろん猪木との共通点などを語っているが、双方とも聞き手を谷川貞治プロデューサーが務めているのは、そうやってコミニュケーションを取りながら、イゴールの様子や調子を把握したい意図もあるのだろう。

 番組によると、ブラジルに渡った猪木一家同様、イゴールの曽祖父も日本からブラジルに渡った経緯を持つという。しかもイゴールは猪木さんと同じブラジルのサンパウロで生活していたこともあって、「みんな(猪木さんのことは)知っていますね。僕のおじいちゃんも知っていた。もしかしたら出会っていた? その可能性はありますね」と話した。

 当時、猪木一家はコーヒー園で働いていたといわれているが、それを聞くとイゴールは「僕のおじいちゃんも農業だったと思います」と答える。

 猪木さんをどう思うのかとの問いには、「レジェンドですね。別格っていうか。頑張り次第でなれるレベルじゃない。選ばれた人しか辿り着けない位置」と、猪木さんの果たしてきた偉業を讃えるイゴール。

「世界中で知られているじゃないですか。猪木さんが亡くなられた時も、ブラジルのいろんなサイトで取り上げられていた。ホントに反響は大きかったです。いろんなところで取り上げられていました」と話し、今回の試合がプロとしてはデビュー2戦目ながら、「(『猪木祭り』で改めて)デビューできることはホントに光栄ですね」と「それが一番ふさわしい言葉」として「光栄」だと話した。

 また、「猪木さんの前で猪木軍として出たかったですね。でも、必ず(空から)見ていると思うので、僕も猪木軍っていう責任をしっかり背負って、(旅立った)猪木さんを喜ばせます」と泣かせる言葉を言い放った。

総合で一番かかるのは三角絞め

 自身の柔術スタイルの話になると、「特徴は、ヘビー級ながら動きが速いっていうのと、常に一本を狙ってますね。固めるっていう意識はひとつもない。はじめから極めにこだわるスタイルなので」と話し、ついたあだ名が「ファットニンジャ」だと明かした。「ニンジャだけどデブみたいな(笑)。今は(デブでは)ないけど、結構(少し前までは)デブでしたね」と笑った。

 続けて「固める試合は好きじゃない」「やるつもりはない」「固めて勝ってもそんなに楽しくない。納得しないっていうか、極めたいですね」と自信をのぞかせる。

 得意技を聞かれると、「ない」と答えながら、「総合で一番かかるのは三角絞めじゃないですか」と続けた。

 そして、RIZINライト級王者のホベルト・サトシ・ソウザについて聞かれると、「影響されますね」と答え、「子供の頃からファン」だと話しつつ、以下のように続けた。

「サトシって僕と同じで出稼ぎで日本に来たけど、今は夢が叶(かな)っているじゃないですか。それってごく一部なんですよ。日系人であることがすべてを難しくするんです。それでも好きなことをやって。食っていくのがすごくて。さらにサトシやクレベル・コイケの二人はスターになっているじゃないですか。そこがすごい。僕も影響されますね。僕もそこに立ちたいなっていう。スターになることが現実的になったんですよね」

 イゴールによれば、「子供の頃に(サトシの)セミナーを受けたんですね。そこから今で習った技を今でも結構使っています」とのこと。

 ならばと、「サトシと闘いたい?」と問われると、「正直それはないですね。クレベルもないですね。よくしてもらっているから。かわいがってもらっているし」と話す。

 最後に「彼らに比べて柔術の実力は?」との問いには、「それ、結構聞かれるんですけど、僕が答えられる答えとしては、いま、自分が柔術の日本一だと思っているんですよ。サトシと試合をする時があったら、どっちが勝つっていうより、僕は負けられないですね。サトシに負けたら日本一じゃないじゃないですか」と答え、もし闘った場合は、日本一の座は譲らないと明言した。

 もしもサトシやクレベルとイゴールが闘う場面があったら、それは見ものだが、まずは当面の「猪木祭り」でイゴールがどんな活躍を見せるのか。そして、その前にイゴールの対戦相手はいつ明かされるのかが気になるところだ。

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