アントニオ猪木のYouTubeチャンネル「最後の闘魂」が更新され、「INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国（猪木祭り）」（12月28日、両国国技館）に向けて、令和猪木軍の総監督に就任した小川直也氏が、所信表明を行った。

　まず小川は、「猪木祭り」が開催されると聞き、「まあ、猪木さんの名前の付いた大会である限り、やらないわけにはいかないでしょう。それがおつとめだと思っているからさ。やることが当たり前ですよ」とやる気を見せたかと思いきや、「たぶん、猪木さんの弟子は（全員）やってくれると思います。確信しています」と、妙な自信を覗かせる。

　その後、告別式で遺体の入った棺（ひつぎ）が重く、当初は6人（メンバーは小川、藤田和之、武藤敬司、蝶野正洋、棚橋弘至、オカダカズチカだった模様）で運ぶはずだったが、「（猪木の盟友プロレスラーの）坂口征二さんが『みんなで持て』ってはじまって、話が変わっちゃったかなーと思ったら、持ってみて、これは正解だなと思って」と明かした。

　小川は「もうね、ヤバいぞこれ、何が入っているんだ？　っていうくらい（重くて）。武藤さん、蝶野さんもさ、『これ、マジで重いよな』って話して。『たぶん、（猪木）会長からの最後の試練じゃねえか？』って」と話していたことにも言及した。

　さらに「猪木祭り」の谷川貞治プロデューサーがRIZINの榊原信行CEOにスーパーバイザーになってもらうことを聞き、「みんな協力してくれる人は仲間だし、いいんじゃないの？　バラさんがやってくれるんだったら、みんなの力で、みんなでアントニオ猪木のイベントを盛り上げるというのがコンセプトじゃない？」「猪木さんのことを思えばこそ、みなさん手を貸してくれるんだから、ぜひとも協力していただけるなら助かります」と喜びを隠せない様子。

　最後は榊原CEOに向けて「この度はご協力ありがとうございます。PRIDEとハッスルの時は大変お世話になりました。また、こうやって協力関係にあるということはなにかの縁なのかなあと思っていますので、ぜひ、今後ともご協力お願いしたいと思います。よろしくお願いします」と頭を下げた。

　動画のラストには、「小川直也×榊原信行　どんなイベントになるのか？　乞うご期待！」とのテロップで締めくくられていたが、榊原CEOは大みそかに「RIZIN.40」をさいたまスーパーアリーナで開催することが決まっており、どんなアドバイスをしていくのかに注目が集まる。

　例えばの話、榊原CEOがRIZINファイターの中から、「猪木祭り」に向けて、刺客を差し向けるとしたら、それは誰になるのか。

　もちろん、すでに主要な対戦カードは決まっているため、そこは崩せないとしても、それ以外のRIZINファイターが「猪木祭り」に参戦するとしたら、それは「猪木軍VSRIZIN」の開戦するということなのか。あくまで榊原CEOが個人で「猪木祭り」に協力する、ということなのか。

　大会までもうすぐひと月になるにもかかわらず、いまだに対戦カードが聞こえてこない「猪木祭り」だが、ここに来て風雲級を告げる展開になってきたことは間違いない。