キャンプ場に燃えた石油ストーブ放置…「確実に山火事一歩手前」オーナーが嘆きの投稿

「1年半キャンプ場を運営してきて、最高に悲しく寂しい午後でした」。キャンプ場に燃えた石油ストーブを放置されたオーナーの投稿が、SNS上で大きな注目を集めている。いったい何があったのか。投稿を行った那須高原ITAMUROキャンプ場のオーナーに話を聞いた。

黒く焦げた状態で発見された石油ストーブ【写真:本人提供】
黒く焦げた状態で発見された石油ストーブ【写真:本人提供】

燃えて黒く焦げた石油ストーブや灯油タンクを落ち葉の上に放置

「1年半キャンプ場を運営してきて、最高に悲しく寂しい午後でした」。キャンプ場に燃えた石油ストーブを放置されたオーナーの投稿が、SNS上で大きな注目を集めている。いったい何があったのか。投稿を行った那須高原ITAMUROキャンプ場のオーナーに話を聞いた。

 ツイッター上に投稿された画像には、黒く焦げた石油ストーブや灯油タンク、オイルランタンやタバコの吸い殻が、落ち葉の上に放置された様子が収められている。

 投稿では「お客様より『オーナー、小川に石油ストーブ置いてますか?』と一瞬では理解出来なかったお言葉に、急いで小川に行った時の写真がこれです」、「推測するに、点火状態で灯油タンクを外したか、何かしら燃えるものが石油ストーブに飛び散ったか…一億万歩譲っても、確実に山火事一歩手前状況の燃え方です…」と発見時の状況を説明。

 その上で「ギアの扱いを間違い、大惨事になりかねなかったことには、私は怒っておりません。間違いや失敗は誰にでもあるので。ただ、その事が収まったとしてもご報告いただきたかったですし、なにより放置していかれたことが…本当に残念です」「場内火事にならず、お客様が誰も傷つかなかったことが救いです」と結んでいる。

 那須高原ITAMUROキャンプ場のオーナーは、ENCOUNTの取材に「燃えた石油ストーブを発見したのは13日の午前です。前日にお客様が持ち込まれたもので、操作ミスをされたのか、どういった状況で燃えてしまったのかは分かりません」と回答。キャンプ場での石油ストーブの使用については「秋や冬のキャンプでは石油ストーブも薪ストーブもよく使われますし、それ自体NGというわけではありません。問題は使い方ですかね。間違って燃やしてしまったとしても、その時点で報告してほしかった」と話した。

 その後、石油ストーブを放置して帰った利用者からは、投稿を見て謝罪とゴミの回収をしたいと連絡があったという。オーナーは今後の対応について「キャンパーの9割9分はマナーもルールも守ってくれる素晴らしい方ですが、ごく一部の人のせいでキャンパー全体が悪く見られるのは困る。一部では警察に突き出せという厳しい声もありましたが、私は投稿や報道を見て、マナーの悪い一部の人が反省してくれればそれでいいと考えています」と話した。

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