87年前の超貴重な英国車も 横浜赤レンガ倉庫に150台集結 2000GT、GT-R…会場大歓声
第11回「横浜ヒストリックカーデイ」が12日、横浜赤レンガ倉庫のイベント広場で開催され、国内外の名車が集まった。
異国情緒と旧車がマッチ 絶好のロケーション
第11回「横浜ヒストリックカーデイ」が12日、横浜赤レンガ倉庫のイベント広場で開催され、国内外の名車が集まった。
同イベントは2012年11月に初めて開催され、原則として1974年までに作られた古い自動車が集まることをコンセプトにしている。74年で区切っているのは「ラリーに出られるヒストリーカーの規定があった」(担当者)とかつての伝統にならったもので、それ以降に製造の車は、あらかじめ状態を確認した上で、参加の可否を決めている。改造車ではなく、オリジナルを大切にしている。
横浜赤レンガ倉庫で定期的に開催されるカーイベントは年に数回あるが、年式以外の車種・製造国を問わない“ボーダレス”なイベントになっている。地元横浜のみならず、遠方ナンバーや女性オーナーの車もあった。
10年以上続く人気の理由は、その景観だ。赤レンガ倉庫という文化的な建造物と異国情緒が漂う港町のロケーションが車の魅力をさらに高める。例年130~150台が参加するが、古い車のため、やむを得ない当日キャンセルもあるという。
この日はトヨタ2000GT、日産スカイラインGT-R、フェアレディZ、スバル360、ホンダS800、ロータス・ヨーロッパ、ポルシェ912パトカー、コルベット、フォードマスタング、フォルクスワーゲンビートル、デ・トマソ パンテーラGTS、ジャガーEタイプ、モーリスミニ トラベラーMk-1、メルセデス・ベンツ ポントン・カブリオレ、BMWイセッタなどの年代ものの旧車がエントリー。
「新規は2割ぐらい。今年はスカイラインとフェアレディZが多いですね」(同)。最も古い車は1935年式のオースチンセブン・ケンブリッジスポーツで、実に87年前の英国車だった。
旧車ブームの影響で若い女性の姿が目立ったほか、場所柄、観光客や外国人客の姿も多く、好天にも恵まれ盛況だった。会場では“画になる車”にかけ、「古い車の絵を描こう」と題したイベントを開催。子どもたちがペンを片手に車をスケッチした。