【緊急事態宣言その時】都内の雀荘「客は1割、でも閉じると家賃負担が…」休業要請に戸惑い
緊急事態宣言は出されたが、休業要請を巡って政府と東京都の足並みが揃わず、自粛と営業の選択に揺れる店舗はいまだ多い。都内にある雀荘を取り仕切る70代の女性オーナーは、「どうすればいいのかねえ?」と漏らす。
休業要請をめぐり足並みがそろわない政府と都に各店舗も戸惑い隠せず
緊急事態宣言は出されたが、休業要請を巡って政府と東京都の足並みが揃わず、自粛と営業の選択に揺れる店舗はいまだ多い。都内にある雀荘を取り仕切る70代の女性オーナーは、「どうすればいいのかねえ?」と漏らす。
往年のプロ野球選手もよく足を運んだという野球場の近くにある昭和を感じる雀荘は、連日多くの客でにぎわっていた。しかし新型コロナの影響で、2月末の自粛要請以降、客足が徐々に途絶えた。
窓を開けて換気を行い、テーブルや椅子、麻雀の牌はもちろん、あらゆるものをこまめに消毒、出来る限りの感染予防を施すも「お客さん? 9割方だめ。1割来たら良いところ。それも毎日じゃないのよ」と話す。
続けて「3月は、家賃を払う分ぐらいのお客さんが何とか来てくれたんですけど、3月の終わりからはこの状態だから、もう毎日ギリギリですよ」と話すが、「緊急事態宣言」が出された後、続けるか休むか悩んだという。「お客さんが来ないんだったら閉めても良いんだけどね、いつも予約してくださるお客さんから電話が入ったら、すぐに受けてあげないとと思ってね。だからうちの息子が毎日夕方、店を開けるんですよ。でも1週間に1組ぐらいよね」と語った。
「もうだから毎日ギリギリですよ。それで休業要請が出たら休むしかないでしょ?こことうちの家賃だけで毎月50万ぐらいかかるんです。それだけじゃないですからね。だから、このまま休めって言われても、どうすればいいのか今はわからない」と厳しい現状を明かしてくれた。
「支給の話もニュースで聞いたけど、それだって審査は厳しいんでしょ?ねえ? でも借りられるものなら少しでも借りて、繁盛するまで待ってもらって少しずつ返していけるなら借りたいですよね」
最後に「我慢できてあと1か月ね」と答えた。