またしても悪質な車の盗難被害が明らかとなった。千葉県船橋市在住の男性は4日未明、愛車のトヨタ86のパーツを盗難されたうえ、車内やエンジンルームに証拠隠滅のために消火器をまかれるという被害に遭った。

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　被害に遭ったのは2年前に約330万円で新車で購入したトヨタ86。ホイールやシートなど、カスタムを重ねてきたこだわりの一台だが、そのカスタムパーツが窃盗犯の魔の手にかかった。朝目覚めると、ホイールを抜かれた愛車がブロックの上に乗せられ、助手席の窓は割られ、シートは剥がされ、車内には消火器をまかれた見るも無残な状態となっていた。

「夜11時頃帰宅して車を自宅アパートの駐車場に停め、12時に就寝するまで特に異常はありませんでした。翌朝6時の段階で近隣の方が発見して通報、自分が起きたときにはすでに警察の方が到着していました」と所有者の男性。消火器はアパート1階の共有部から持ち出されたものであることが分かった。

　タイヤやホイール、シート、ドライブレコーダーなど、盗難されたパーツの総額は50万円ほどだが、エンジンルームにまかれた消火器により、廃車となる可能性が濃厚だという。同じ駐車場内にはより価格の高い車も停められており「最初からパーツを狙った犯行だと思います。警察の話では単独犯ではなく、プロの窃盗団の可能性が高いそうです」とやり切れない思いを口にする。

　SNSやテレビ取材で被害を拡散する意図については「情報提供と注意喚起、警察にもっと本格的に捜査してほしいという働きかけの思いです。本当に悪質な犯行。犯人がつかまり、これ以上被害が広がらないことを願います」と被害者男性。悪質な盗難が一件でもなくなることを願うばかりだ。