シャープ「死ぬほど嫌いな家事」募集に1万件超の意見が殺到 製品化の可能性を聞いた
シャープ株式会社の公式ツイッターが「死ぬほど嫌いな家事」を募った投稿がSNS上で大きな話題を呼んでいる。投稿から1日で1万以上の回答が集まり、“嫌いな家事代行家電”の製品化を望む声も大きいが、そもそもどんな意図があっての投稿だったのか。シャープ広報部に経緯を聞いた。
投稿から1日で1万以上の回答が殺到、代行家電の製品化を望む声も
シャープ株式会社の公式ツイッターが「死ぬほど嫌いな家事」を募った投稿がSNS上で大きな話題を呼んでいる。投稿から1日で1万以上の回答が集まり、“嫌いな家事代行家電”の製品化を望む声も大きいが、そもそもどんな意図があっての投稿だったのか。シャープ広報部に経緯を聞いた。
「なんとなく今後の参考にするので、死ぬほど嫌いな家事をおしえてください。私はアイロンです」。18日、シャープ公式アカウントが投稿した内容に、ツイッター上では「畳んだ洗濯物をしまう事です」「鏡の水垢を落とす作業が最も嫌です」「掛け布団のカバーを掛けることです」「ありとあらゆる排水口の掃除です」「換気扇の掃除」とさまざまな“地味家事”が殺到。
8.5万いいねが集まり、翌19日にはシャープ公式が「なんと1万以上の死ぬほど嫌いが集まりました。この嫌いを軽減するのに競合も業界もありません。パナソニックの人も日立の人も東芝の人もアイリスオーヤマの人もニトリの人もあと日用品や洗剤メーカーの人もスタートアップの人も見て、工夫して、商売してください」と投稿。自社他社を問わず製品開発のきっかけになればと呼びかけた。
個人アカウントに気軽にリプライを送るなど、ツイッター開設当初から企業アカウントらしからぬ親しみやすさで度々話題となってきたシャープだが、今回の投稿にはどのような意図があったのか。
公式ツイッターアカウントの担当者である“中の人”はENCOUNTの取材に「意図は特になく、いつも『みんなに聞いてみたいな』ということはいくつか頭にあるので、なんとなくそのうちのひとつを聞いてみただけです」と回答。寄せられた声については「掃除と洗濯に関するものが特に多くありました。意外だったのは、サッシの桟の掃除とか洗剤の詰め替え補充とか、いわゆる名もなき家事の存在が、嫌いな家事としてあらためて浮かび上がったことです」と印象を語った。
また、今後代行する家電が製品化できそうなものについては、「私は商品開発に直接関わる仕事をしていないので、これについては分かりません。それは弊社の家電チームなどがいろいろ考えてくれるのではと思います」と話した。
シャープ公式ツイッターではその後も「聞く方も聞かれる方も妙にかしこまってバイアスがかかってしまう、メーカーや調査会社のヒアリングよりずっと、ツイッターならではの本音が語られていると思います。シャープの担当者におかれましては、積極的に企画書および会議にお使いください。ほかの会社の方もよかったらどうぞ」と積極的に活用を呼びかけており、今回のつぶやきが何らかの形で新たな製品開発へとつながる可能性もありそうだ。