安田顕、PICUの現場は「とてつもない緊張感」 役作りで小児医療センターを見学
俳優の安田顕が18日、都内のスタジオで行われたフジテレビ系連続ドラマ「PICU 小児集中治療室」(毎週月曜、午後9時)の囲み取材会に登場した。
ドラマ「PICU 小児集中治療室」をアピール
俳優の安田顕が18日、都内のスタジオで行われたフジテレビ系連続ドラマ「PICU 小児集中治療室」(毎週月曜、午後9時)の囲み取材会に登場した。
同作は、小児専門の集中治療室・PICUに配属された駆け出しの小児科医・志子田武四郎(吉沢亮)が主人公。志子田が過酷な環境の中で成長していく姿を描くメディカル・ヒューマンドラマとなっている。安田は、舞台となる丘珠病院のPICU科長の植野元を演じる。
植野は、日本各地にPICU開設に尽力した埼玉県立小児医療センター小児救命救急センター長の植田育也医師がモデル。安田は役作りにあたり、埼玉県立小児医療センターのPICUを見学し植田医師と対面している。
直にPICUの環境に触れた安田は「(医療行為の)動作については質問や観察をさせていただいたのですが、実際に撮影の際に反映されているかどうかと言われると、そうでもないかなと思います」と切り出し、「植田さんは日本でPICUを立ち上げてこられた方ですが、そのためには若手育成をしていかなければならないんです。育成するための姿勢について質問させていただいたときに『まずは感謝である。それを忘れないように若手と接している』と伺いました。表情や声質、姿勢の模写はなかなかできませんが、マインドと言いますか、取り組む姿勢だったりものの考え方だったりといったものを自分なりにくみ取らせていただいて、ドラマに臨ませていただいたという感じです」と語った。
報道陣から「志子田先生に対して静かに指導していく感じが話題になっていますが、演じる上で大事にしていらっしゃるポイントはありますか」という質問が上がると、安田は「金城(綾香)プロデューサーと平野(眞)監督と3人でお話をさせていただいたときに、『優しさの中に厳しさを持っている人を表現してほしい』と言われました。植田先生とお会いして演じる上で自分なりに解釈していくときに、確かに感情的にものを言う人ではないだろうなと。せりふの中でもそう書かれているように感じられたので、そういうアプローチで、話し方や態度で演じようと思っています」と答え、演技プランを明かしていた。また、「植田先生に関わらず、ほかのPICUの先生たちにお会いして、実際に患児が運ばれていく様子を見させていただいたのですが、とてつもない緊張感の中で、それぞれがやるべきことをチームとして冷静に淡々と的確にすごいスピードでやっていて、本当にすごい方々だなと思いました」と振り返っていた。
苦労した点について問われた安田は「全部が全部苦労と言えば苦労ですし、全部が全部楽しいと言えば楽しいんですけれど……苦労というか、積み重なっていくものはあります。例えば、心臓マッサージをしてください。アラートが鳴って、ゼロという数字が出る。『アンパンマンのマーチ』のリズムでやってください。取り組む。そういうものが積み重なる。助かった、または生きる力を与えられなくてごめんねということもある。それがPICUや医療に取り組んでいく方たちが積み重ねたものなんだなと感じるときは正直キツいと思います。でもそれが大切なことだと思います」と淡々と答えていた。
また、今後の見どころについて聞かれた安田は「毎週毎週突きつけられるものもあると思いますが、それを温かさで包んでくれる作品です。植野だけでなく、それぞれに心を打つせりふがどんどん出てくると思います」とアピール。「どの回が好きですか」と聞かれると「次が第3話でしたっけ……じゃあ、3話目で(笑)。僕が好きなのは第4話です。すごく心を打たれました。視聴者の皆さんが感じ取ってくれたなら、この作品に携わることができて光栄だなと思います。でも、3話も4話も楽しみにしてください」と答えて、笑いを誘っていた。