【RISE】志朗、大崎孔稀の蹴り足キャッチにとまどい「自分はルールブックを見てやっている」

志朗(Be WELLキックボクシングジム)が延長の末に大崎孔稀(OISHI GYM)に3対0(10-9、10-9、10-9)の判定勝ちを収めた。試合後、モデルチェンジした自身の試合を振り返った。

新たなスタイルを試した志朗(右)【写真:山口比佐夫】
新たなスタイルを試した志朗(右)【写真:山口比佐夫】

徹底したボディー攻め「メンタル強くない人ってボディー弱い」

立ち技格闘技イベント「Cygames presents RISE WORLD SERIES 2022」(15日、東京・大田区総合体育館)第6試合、バンタム級(55キロ)、3分3R延長1R

 志朗(Be WELLキックボクシングジム)が延長の末に大崎孔稀(OISHI GYM)に3対0(10-9、10-9、10-9)の判定勝ちを収めた。試合後、モデルチェンジした自身の試合を振り返った。

 延長Rまでもつれ込む激闘。単発攻撃ではなく、コンビネーションで当てる姿が目立っていた。志朗は自身の試合を「いつもと違った戦い方を見せられたのではないでしょうかね。という感想です」と振り返る。

 具体的にこれまでと変えたことを問われると「正直言うと1Rやっていくと全然いつもの距離でいけるなと思った。でもそれだと人に判定をゆだねているわけで、自分が今勝っていると思っても……。という怖さがあった。誰にでも分かるようにリードするというのが今回の課題点だったので良かったと思います」とうなずいた。

 1、2Rについては動きが硬かったと振り返る志朗だが、試合を通して新しい戦い方にアジャストしていったという。一方で今回の一戦までの間に寺地拳四朗などボクサーとスパーを行っていたことがネガティブに作用していたことについても明かした。

「ボクシングのトップの人は“返し”がある。なので1、2Rは動けなかった。3、4Rは相手がボクサー相手じゃなくて逆にキックボクサー相手だから全然打てるなと思ったので、後半で打ったのはありますね」

試合後、会見場に現れた志朗【写真:ENCOUNT編集部】
試合後、会見場に現れた志朗【写真:ENCOUNT編集部】

 序盤からボディージャブ、ボディーストレートと徹底したボディー攻め。その理由について「メンタル強くない人ってボディー弱い。そういう意味で効かせようと思っていました」と説明した。

 3Rまでの間に前足のキックを8度、大崎にキャッチされた。志朗は「文句ではない」と前置きしつつルールへのとまどいを口にした。RISEの公式ルールにはワンキャッチ、ワンアタックが原則として採用されている。ワンキャッチも“瞬間的”にであれば掴むことは許されている形だ。

 志朗は「キャッチされたときに数えていたんですよ(笑)。(瞬間的な)キャッチから攻撃(というルール)がキャッチして1、2秒で攻撃だった。ルールブックのところではダメだと書いてある。キャッチしてこかすのとかもあったので、そこは統一してほしい。その部分にとまどいはありましたね」と訴えた。

※大崎孔稀の「崎」はたつさき。

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