MAX、生まれ育った沖縄への思い「沖縄の人たちの優しさは、今もまったく変わってない」
3年ぶりとなる有観客のワンマンライブを15日に開催するボーカルダンスグループのMAX。観客を前にした久しぶりのステージとあって期待と緊張の入り混じった毎日を送っている4人だが、先日、一足先に地元・沖縄で開催された大型イベントで元気いっぱいのパフォーマンスを披露した。そんなメンバーの故郷・沖縄は彼女たちにとって今どんな場所なのか? 聞いてみた。
離れて暮らしている分だけ故郷を思う気持ちが強くなる
3年ぶりとなる有観客のワンマンライブを15日に開催するボーカルダンスグループのMAX。観客を前にした久しぶりのステージとあって期待と緊張の入り混じった毎日を送っている4人だが、先日、一足先に地元・沖縄で開催された大型イベントで元気いっぱいのパフォーマンスを披露した。そんなメンバーの故郷・沖縄は彼女たちにとって今どんな場所なのか? 聞いてみた。(取材・文=福嶋剛)
――先日大盛況のうちに幕を閉じた「沖縄アクターズスクール大復活祭」ではトリを務めたMAXですが、今回最初にみなさんの故郷である沖縄についてお聞きしたいと思います。
NANA「私たちが住んでいたのは大きく括って那覇がある南部の方で、このあたりはたぶん昔からあんまり変わってないかもしれないですね」
REINA「中部に行くと海外の音楽がいっぱい入ってきたり、住んでいる地域によって違うんです」
MINA「電車がない分、移動手段がバスだったり親の車だったり限られているので子どもの頃って行動範囲が狭いのもあって、基地の周りの子たちはすごくそういう文化にあふれていたし、那覇の人たちはまた全然違う文化だったし。昔は南部の人が中部に行くことってあんまりなかったから、当時は遠出するっていうよりも自分たちのテリトリーの中で育った感じなんです」
NANA「私たちが住んでいた頃は、家の周りはサトウキビ畑が広がっていて那覇の近くでも大自然がいっぱいあったんですよね。ご近所から三味線の音が聴こえてくるようなそんなところで育ったんですけど、今は沖縄に帰るたびに街はどんどんにぎやかに変わってきたなって思います。沖縄の音楽も昔は琉球民謡が多かったんですが、いまや沖縄からたくさんのアーティストが出てきてますし、県外の人も沖縄にたくさん住んでるから、まさに“チャンプルー文化”が色濃くなってきたなって印象です」
LINA「ナナさんと同じで私たちが住んでいた時代と比べるとずいぶん都会になったと思います。お店なんかは東京と変わらないですし。でも、やっぱり海とか空、そして沖縄の人は変わらないですね。目が合うとすぐに笑顔で迎えてくれるし、『これ持って行きなさい!』って食べ物をいただいたり、仲の良いご近所同士だからというわけではなく、すべての人や子どもたちに愛情を注いで接してくれる沖縄の人たちの優しさっていうのは、今もまったく変わってないんです。東京に出てきて30年たちますが、建物とか見た目の変化はあっても沖縄という地域や人のぬくもりが変わってないから、やっぱりいつでも沖縄に帰りたいって気持ちがあるのかなって思います」
REINA「リっちゃんの言う通り、本当に人が温かいし、優しいし。どんなことでも親身になって助け合う気持ちがあるっていうのは一番大きいですね。そしてやっぱりきれいな海ですね。小さい頃は水着を持ってなかったからTシャツで泳いでいたんです。でもそれぐらい海に入るのが当たり前だったんですよ。沖縄に帰ると空気から伝わってくる匂いが『お帰り』って迎えてくれている感じがするんです。だから帰るたびに心が癒されるんですよ」
NANA「長い間、沖縄から離れて生活している分だけ故郷を思う気持ちがものすごく強くなっていると思います。この前も息子と帰ったんですが、沖縄に帰るといつもみんなが『いつでも帰っておいでー』って迎えてくれて、海も空も一緒に迎えてくれているような、そんな気持ちになるんです。帰れる場所があるって本当に幸せだなって、あらためて沖縄で生まれ育ったことにすごく感謝しています」
20代の頃の赤面エピソード
――さて次はLINAさんの近況についてお聞きします。LINAさんと言えば最近はポールダンスに夢中なんですよね?
LINA「はじめてからもう3年ぐらいたちますね。もともとポールダンスに興味があって前に少し練習をしたことがあったんですが、しばらくして止めちゃったんです。そのあと、アメフトの『スーパーボウル』のハーフタイム・ショーでジェニファー・ロペスがポールダンスを披露しているのを見て、『またやりたいな』ってすごい刺激を受けちゃったんです。そしたらすごくいい先生にめぐり合えて、それからずっと続けています」
――ものすごく全身の筋肉を使うダンスだそうですね?
LINA「真っすぐにしていないときれいな形にならないので足の先まで意識を持って『ピンっ!』て全身の筋肉を使いますし。ストレッチだけじゃなくてポールに登るための体幹を鍛えたり、テクニックを習得するための特別な筋トレも一緒にやっていて結構大変です(笑)。でも体形維持にもつながりますし日頃から鍛えるようにしています」
――いつかステージでLINAさんのポールダンスも見てみたいですね。
LINA「この前、『UTAGE!』(TBS系)で初めてテレビでポールダンスを披露させていただいたんですが、いつか披露できたらいいですね。こうご期待ということで(笑)」
――そしてLINAさんは大の犬好きなんですよね?
LINA「子どもの頃から動物は大好きだったんですが、家でペットを飼うことができなかったので東京に出てきて20歳のときにパピヨンを飼い始めたんです。それ以来ずっと25年間、犬との生活が続いているんですよ。それからトイプードル1匹、ティーカッププードル2匹を飼っていて、今は13歳のティーカッププードル『セレブちゃん』と一緒の生活を送っています」
――セレブちゃん! まさに名前が似合う年齢になってきたんですね?
LINA「そうですね(笑)。犬は寿命が短い分、できるだけ一緒の時間を作ってあげて愛情を注ぐようにしています。最近はリハーサルに連れていくとみんなで可愛がってくれるのでうれしいですね」
――そしていよいよ15日、3年ぶりの有観客ワンマンライブが開催されます。90年代後半から2000年代にかけて全国を飛び回っていたMAXにとってツアー先での思い出もたくさんあると思います。ということで最後に今だから話せる当時の思い出を聞かせてください。
NANA「あの頃はツアーが始まると、ライブが終わったら東京に戻って『THE夜もヒッパレ』(日本テレビ系)とか歌番組の収録をやって、またツアーに戻るというスケジュールで新曲も3か月に1回のペースで出していたので、とにかく忙しかったです」
――寝る暇もないという感じだったんですね?
NANA「そうなんです。でもみんな寝る時間さえ取れないのに、むしろ寝るよりも活動したほうがエネルギーチャージができると言ってライブが終わったら、そのままカラオケに行ったり、クラブに行ったり」
――それはものすごい体力ですね?
NANA「振り返ると恐ろしいくらいのことをやっていました(笑)」
MINA「そう。今考えたらゾッとする(笑)。私もライブが終わって、カラオケに行ってクラブに行って、またライブ会場に戻るんですけどリハーサルが終わったらライブ会場をダンサーさんと鬼ごっことか言っていつも走り回っていたんです」
――走り回るのはトレーニングとして?
MINA「いやいや、ただの時間つぶしです(笑)。力が有り余っているからライブ前もライブ中も、ライブが終わってもずっと動き回っていて。あの頃ってものすごいアドレナリンが出ちゃって寝られないんですよ。だから動き回って発散しないとスッキリできなくて」
REINA「地方に行った時は時間を見つけてパチンコに行ったこともありました(笑)」
NANA「そうそう。ミナコとレイナは、すごいハマったときがあってね」
REINA「もちろんみんな成人だったからね」
――でもMAXがパチンコしていたら絶対にバレますよね?
MINA「そうなんです(笑)。ツアー先のパチンコ屋さんに入ったら店員さんが気付いて、こちらに気を遣って店内BGMをずっとMAXの曲にしてくれるんですよ」
――MAXのノンストップミックスですね(笑)
MINA「もう落ち着かなくなってぜんぜんダメで(笑)」
REINA「あった、あった(笑)。でもツアーは移動中が休日みたいな感じでしたね」
NANA「昔は地方に行ったときの方がリラックスして買い物とかできたんです」
MINA「たぶん、そういうので上手くバランスが取れていたんですよ」
――いい時代でしたね
□MAX(マックス) 1995年にデビューした沖縄出身の4人組ボーカルダンスグループ。97年「Give me a Shake」でオリコン初登場1位を獲得。紅白歌合戦に5年連続5回出場。近年はソロでもバラエティーやドラマ、舞台と活躍の場を広げている。3年ぶりとなる有観客ワンマンライブ「MAX LIVE CONTACT 2022~Fantastic Journey~」を10月15日品川インターシティホールにて開催。
MAX公式HP:https://avex.jp/max/
YouTube「MAX THE BOMB」
https://www.youtube.com/channel/UCRfwoEc_gOWLY1-a5OFM0EA
YouTube「【MAX】MTB まっく素のて~げ~ちゃんねる」
https://www.youtube.com/channel/UC_tJqXm44oOfJuKoASacu2w/featured